本のご紹介　　『古典占星術』　　　　　　　　

　古典的な西洋占星術では様々な文献類が英訳されていながら、体系的な判断方法は、それらの文献類から見つかりません。判断方法には何が必要なのか。グループで検証した結果がチャールズ・オバートらの研究で少しずつ明らかになってきました。

その最先端の研究成果を集めて本になっているのが、『古典占星術』です。研究を行っているのは、アメリカのミネアポリスで、先進的な英訳を行うベンジャミン・ダイクス氏、古くから古典的な占星術を研究しているエステル・ダニエルズ氏、ケプラー・カレッジで長い間教鞭をとっていたデメトラ・ジョージ女史などのメンバーと共に、モダンな占星術の研究家や、大勢の生徒と取り組んだ結果が結実して、ここまで来ています。

その解釈方法は、ようやく緒に付いたばかりとは言え、注目に値する判断方法となっています。ここから、本格的な古典的な占星術のリーディング方法がきっと発展していくことでしょう。それには何よりも、古典的な占星術の法則から逸脱しないという大きなハードルがあります。それに叶う方法だけが採用され、逸脱した方法は淘汰されていきます。メンバーの力は大きく、特にベンジャミン・ダイクスPHDは多くの文献類に精通しているので、古典的な占星術からかけ離れた法則は直ぐに見抜けます。

ネイタル占星術でも、法則が体験できるところまで今一歩の所に来ています。むろん、ホラリー占星術よりも体験に時間がかかることは否めませんが、古典的な占星術の本から逸脱せずに判断方法を組み立てていくことは、幾多の苦労が伴っていたはずです。

そして、その功が認められたのか、現在この本『古典占星術』はケプラー・カレッジの教科書になっています。日本で教えられるネイタルの判断方法とは、全く違っていると言っても過言ではありません。というのは、古典的な占星術の判断方法で確立されたものが、これまで無かったからです。

どのような違いがあるのか、一端を示すと、アスペクトは、入っているサインとハウスによって、個別に判断せざるをえないという古代からの法則に則ります。同じ金星と火星のトラインでも、入っているサインによって意味が異なってくるのです。アスペクト一辺倒では、この辺りのことは理解できません。どうしても、アスペクトの判断にもリセプションが必要となるのです。

このリセプションですが、まず、レシーブという概念を理解しないことには把握できません。これまで、リセプションはホラリー占星術の概念だと考えていて敬遠していた人も、ぜひ、レシーブとリセプションをご理解ください。かなり簡単な方法で理解できるように、ビデオにしました。

レシーブとリセプション

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西洋占星術は、感覚で読み解くものではありません。多くの占星術の法則があり、その法則に基づいて読み解かれます。

• アスペクトもその一つですが
• アスペクトの意味はサインを変えるごとにレシーブ関係が変わるので意味が変化します。
• したがって、レシーブを掴まなくてはいけません。掴むというのは、腹から理解できますし、解るということです。
• レシーブを理解すれば、リセプションは程なく理解できてきます。
• ディグニティーを使わない占星術はありません。
• アンティッションという概念は、非常に重要です。
• レシーブを知ることは、ディスポジターの把握につながり、ディスポジターから読み取れるものがあると理解できます。 　
• 惑星はハウス位置に影響を受けます。影響も与え、影響も受け取ります。
• したがって、〇ハウスに土星が入っていると、〇✕な意味という曖昧な言い方をしなくなります。この言い方は、太陽星座占いの太陽が、土星に変わっただけになっているからです。
• これ以外にも、アラビック・パーツという占いらしい場所の使い方を把握することも必要です。プトレマイオスは、理論的ではない幾つものパーツ（ロットとも言いますが）を好きでなかったようで、P.o.Fしか載せていません。しかし、パーツは非常に重要であることが徐々に分かってきました。『古典占星術』には、残念ながらパーツについては全ての意味合いを網羅していません。これから、理解できるように本ではなく、私はHP上で公開していきたく考えています。

 『古典占星術』は ネイタル占星術の基礎です。

まだまだ入口でしかありませんが、

それでも、かなりチャートを読めるようになるはずです。

　当スクールで伝えている内容の概略は、下記の本を読んでいただくと分かります。

　決して軽はずみにスクールを 選ばないでください。確信して、お選びください。

『愛のホラリー占星術』『星の階梯 I』　　　『星の階梯 II』　　　『古典占星術』　　

発刊している本について

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