運命の人ですか? 2016年11月13日 19:15 JST



● 『運命の人ですか?』

 

  このような質問をよく受け取ります。 

  なんと、女性だけがそんな夢みたいな質問をするのかと思っていたら、男性からも頂きました。 

  下記のチャートは、男性からのものです。 


● 昔、外国の霊能者に、「あなたの運命の人はこうこうこういう人だよ!」と予言されたことがあります。

今年、その条件にかなり当てはまる人が現れました。

 

  昔の予言はさておき、この人は私の運命の人でしょうか?

 

  私自身は、まだその人には恋愛感情までは持っていません。

 



● 質問を前にして、この質問をどう捉えるか?

 

  占星術師は、質問を受け取った時に、それは正しい質問なのかどうかを考える癖があります。いつしか、それは習性となります。時間の整合性を調べるのです。

 

  このチャートは、日曜日の太陽の時間になされています。アセンダントは♋のサインで、そのロードは月(☽)です。時間のロードの太陽(☉)と、アセンダントのロード月(☽)の間に、あるいは、アセンダントのエレメントや、アセンダントのトリプリシティーのロードの性質の間に、何らかの関係があるでしょうか? 太陽と月は、KingとQueenだから関係があるなどという関連性は見ません。その他の関連性も、無いのです。

 

  もっとも、この質問の整合性と妥当性の無さは、論理的に無意味な質問であることから分かります。

 

  もともと、バラ色の夢のような質問なのです。

 


● 運命の人 What ?

 

  いったい、運命の人というのは「」なのでしょうか? 

 

  『運命の人』と聞いて、それが『生まれる前から決められていた人』と考えている人にとっては、一生、そんな人は現れないでしょう。現われたとしている人は、それなりの努力の結果、『運命の人』に変えた人です。

 

  大事な人とするには、2人で生活を重ねていくしかありません。多くの人が、結婚前夜に、『私が選んだこの人で良かったのだろうか?』と思い悩みます。でも、決めたらば、その人を運命の人にするしかないのです。あなたにとって、目の前に居るその人が最高の伴侶であり、運命の人となるのは、長い年月をかけて手間暇かけた結果、いずれそうなるのです。

 

  まるで、コンビニエンスに、手軽に手に入れられる『運命の人』なんていません。占いの世界から、『運命の人』というキャッチコピーが出てきたとしても、そんな言葉に騙されてはいけません。信じられるのは、自分でしかないからです。目の前にある物、人、思想、などなど、どれも、運命のモノではないのです。手間暇かけて慣れ親しむことで、自分の生活の一部になり、運命の〇〇になるのです。

 

● 『ソウルメイト』 とか、『運命の人』 という造語

 

  これらの言葉に、理由は分からないけれども違和感を覚える人は、真っすぐに生きている人です。

 

  普通は、耳障りの良いこれらの言葉に聞きほれて、何の疑いもなく、そういう類の人が居るのだと信じ込んでしまいます。だいたい、どうやって証明するのでしょうか? 前生を自分で見てくるしかないではないですか。また、それが夢ではなく、明らかに前生だと、更に証明を重ねる必要があります。それをハッキリと確認するためには、修行するしかありません。お勧めできません。

 

  西洋占星術は、かなり合理的にできていて、証明できないものは捨ててきました。

 

  『運命の人』が、西洋占星術の中に記されているのか? 聞いたこともありません。

 

  従って、占えません。しかし、・・・


● チャートの判断をしてみました。

 

  『外国の霊能者に、「あなたの運命の人はこうこうこういう人だよ!」と予言された・・・』 いくら、外人の言うことを鵜呑みにするとしても、それでは、自分の考えを捨てています。思想は感化されてもいいと思います。でも、思想は、自分で考えてみて、そう思える、確かに、と信じるのだったら良いと思うのです。

 

  チャートには、クライアントが相手を好きになるよと書かれています。

 

  相手が好きになってくれる保証は、残念ながら、何もありません。

 

● 天職というものも決まっていると、言う人がいます。

 

  私は、そんな馬鹿なと言います。これから先、今までに無かった仕事がたくさんたくさん出てきます。それらの新しい仕事に目を向けなくてもいいのですか? ひょっとしたら、その新しい仕事で生活ができるかもしれませんよ。そんな、新しい仕事は、占い師だって知らないのです。

 

  過去の預言者だって、「空を飛ぶ物ができる」くらいは言い当てていますが、パイロットという職業ができる、キャビンアテンダントという職種ができるとは、言い当てていません。

 

  もっともっと、多くの、素晴らしい職業が作られていくことでしょう。天職を決めてしまい、新しい道を閉ざしていまう愚は、行ってはいけません。