12House



12月と言うと、12ハウスと「12」という数が関連しています。

 

占星術の中で12という数字は、ハウスの数でもあり、サインの数にもなっています。

 

 

真ん中の赤で囲んだ部分が、アングル(角)と呼ばれる所であり、それぞれの先端が、アセンダント(1ハウスのこと)、10ハウス、4ハウス、7ハウスの四か所となります。上のチャートには赤い正方形を含めて、正方形が3つあります。アングルの元々の意味は、角(アングル,angle)、そして、テントを張る為に紐を結い付ける釘(アンカー,anchor)、あるいは、棒杭(ステイク,stake)を意味していて、要(ピボット,pivot)になる場所のことです。

これは、旧約聖書の出エジプト記でモーセが神からイスラエルの民が旅をするさいの陣形そのものです。ラビ族(祈りを奉げる神官となる部族)の周りに四つの主要な種族を配し、その隣ごとに各二部族を配せと指示された形です。これ以外に西洋占星術やインド占星術のチャートが12に分割された歴史的な経緯は見当が付きません。

 

文献を通して証明されているわけではありませんが、12に分割された理由はこのことに由来している可能性があります。モーセが神に指示された12分割は、遠い過去の占いである、「空を見る占い」の中に存在していたのかもしれません。事実、西洋占星術の歴史の中には、4つに割り、8で割り、16に分割するという自然な流れは存在していました。


キリストが十字架に掛けられてから、ロザリオがキリスト教のシンボルになった様に思う人々がいらっしゃいますが、ひょっとしたら、この旧約聖書の一節が起源かもしれません。



西暦6世紀の占星家レトリウスが集大成した『アストロロジカル・コンペンディアム』の中には、2ハウスに関して、土星が登場するとhappenedとなり、木星が登場するとchancingとなっています。明らかに木星の登場に期待が込められているのですが… 悲しいかな一部の言い伝えが欠如しています。..., or it will receipt of money. って、何のことかサッパリ分かりません。


それでも後半には家族から受け継ぐ資産よりも、他からそれらを手に入れるとあり、[その木星に様々な条件は付くはずですが]、彼は誰か他の人の子(養子)となり、土地や建物の所有者になるのだそうです。