西洋占星術の基礎と、その天球構造



更に天球構造に目を向けてみたいと思います。先のページで西洋占星術の天球構造の一番上には、神々の天球(サインの位置)が広がっているとしました。

(恒星の天球の上です[恒星の天球 = 星座の天球])

 

惑星の一番外側の土星の天球が意識の境界線ではありません。意識は更に広がり、恒星の天球も見ることができているからです。更に、我々の意識は恒星の天球を飛び越え、神々の天球(境界線をその上に描いていませんが、サインの位置のことです)にまで思いを馳せることに成功します。

天球構造全体の一部を占めるエレメントを持つ7つの惑星達は、神の天球とされるサインから放たれるエレメントを地上に伝えるとします。これは西洋占星術上のイデアです。イデアとは、定理のようなものです。

 

天王星や海王星をこの天球に入れ込むとすれば、恒星と星座の天球しか見当たりません。恒星は、コンジャンクションのみを考慮の対象とします。コンジャンクションは、アスペクトとは違うと古代の占星家達が述べる通りです。アスペクトはサイン同志のことであり、コンジャンクションだけは惑星やカスプや恒星とボディリーに重なることです。

 

この基礎を踏まえずに西洋占星術を組み立てるとするなら、別のイデアが持ち出されるはずです。しかし、外惑星を天球の一つとし、そして、サインの支配星としても良いという理路整然とした考え方は未だに発見されていません。

多くの西洋占星術研究家が、それを整えようと苦心していますが、未だに納得できる元々持っていた西洋占星術の基礎に加えることはできていません。

 

他に、サインは12であるという理論も西洋占星術の発祥には大事なことでした。この12であるサインの数は、幸いな事に、過去、どの世代の占星家によってもいじられていません。

 

他にも、カルディアン・オーダーで数えられる惑星は7つであるという理論があります。この惑星の並び順を変えることは、曜日を変えることなのですが、それに成功した為政者も、研究家もいません。



ことほど重要な惑星の並び順と7つの惑星ですが、宇宙に存在する全ての物に意味があるとして、外惑星や小惑星を何の理論的な背景も関わらせずに、とにかく無理矢理に西洋占星術に最近持ち込まれました。宇宙に存在する全ての物には意味があるでしょう。しかし、それらが占星術的にも意味があるということとは、全く違っています。

 

私たちが大事にしていきたいのは、西洋占星術のはずです。

 

古典的な占星術を学んでいる人達も外惑星を使っています。しかしながら、充分西洋占星術の天球を考慮した使い方をしています。どのような使い方をしているかというと、サインのルーラーに当てはめず、惑星としてのアスペクトを認めず、光を持たない動く恒星として捉える方法です。これならば、恒星の天球に入れ込む事ができるので使う事ができます。古典的な占星術を学んでいる人達は、何も考えずに外惑星を使っているわけではありません。

使う方法が見つかったならば、その方法を使えばいいでしょう。外惑星をアスペクトさせるならば、光を持つ全ての恒星のアスペクトを考慮すれば良いのです。そんなことは、とてもじゃありませんが、現代の人間の頭でできるわけがありません。よほど頭が良くなければ不可能でしょう。よほどというよりも、超天才的な能力が無ければあきらめるしかありません。

 

恒星のアスペクトに意味が無いと言っているのではありません。意味があるかもしれないけれども、古代の研究家は諦めたのだと言っています。100個の恒星を使ったとして、各惑星との考慮しなければいけないアスペクトは幾つになると思いますか?  アスペクトを7つに限ったとしても、700個のアスペクトを各惑星ごとに考えなければいけないこととなります。惑星は7つありますから、合計で4900個です。

 

それでもあなたは、外惑星とのアスペクトにこだわりますか?

 

外惑星とのアスペクトには、先に述べたように理論のベースがないのです。先人達は、光を持つ恒星でさえコンジャンクションのみを考慮してきました。占星術では光を持つということはとても重要なことです。マルシリオ・フィチーノは、光とは神の叡智を知る為の二義的なものと述べています。一番目の光が神の叡智の光であり、それは我々の目には見えません。目に見える光はその叡智によって見えるようにされていると理解できます。だとすれば、見えない光しか持たない外惑星の存在というのは何に当たるのでしょうか?  

 

場所にしか過ぎません。

 

ヘッドやテイルと同じように、それは場所であると捉えれば、西洋占星術の天球をいじらずに済みますし、考え方に整合性が取れてきます。

 


創造主の位置と、その他の神々の位置

 

次の論考では、神々の位置が二層になっていることを証明しています。