西洋占星術の 8ハウス 



●8ハウスは、出口です。

アセンダントと同じ、土星が支配するハウスです。

 

土星は天球構造では一番外側を支配していますから、その天球は、惑星の天球全体への入り口であり、出口にもなっています。だから、出口だと言えます。

 

また、損失のハウスです。

 

これは神話が基になっていて、イシュタルという女性の神が、冥府を旅行したいのだと父親に許可を願います。しょうがないから、行って来いという許可を父は出すのですが、8ハウスから冥府に入るときには、着ている物を脱いで裸で旅をしなくてはいけません。それを全て剥ぎ取られるので、損失のハウスとなっています。

 

●帰ってくるハウスはオポジションの2ハウスでした

2ハウスは、所有物のハウス、身に着ける物のハウスです。

 

イシュタルは、裸で帰っていかなければいけないのかと恥ずかしいと考えていたのですが、いざ、2ハウスに戻ってみると、着る物が置かれていました。

 

所有物のハウスだからです。特に、食べ物や、身に着ける物のハウスです。

 

●8ハウスは、死のハウスです。

これは、一般に流布しているので、ご存知の方も多いでしょう。でも、あまり、死に付いて尋ねられません。多くは、他人の所有物のハウスとして観察する場合のほうが多いものです。

 

7ハウスから数えて2番目のハウスだからです。7ハウスの人の財産です。

ですから、

  • 恋人のポケット・マネー
  • 夫のポケット・マネー
  • 共同経営者の資力
  • 敵対する国の、軍備(所有財産)
  • お客様の懐具合い
  • 同僚の、お小遣い

などなど、7ハウスで示される人物の、自由になる資産です。