百文字占断

ガラパゴス携帯



 『私は普通の携帯電話、今の言葉でいうところのもの「ガラパゴス携帯」でいいと思っています。この判断は正しいですか。』


 この質問は、面目を保てるか、名誉を保てるか、という質問だと考えました。それなので、10ハウスの質問に属しているとします。携帯電話を通信機器のハウス、3ハウスの所有物として考えると、それは金星になります。一見コンバストしていて悪いように思えますが、牡羊のサインにあって、サインのロードとイグザルテーションのロードにはさまれていて、強いリセプションのある場所にあります。これは動かしがたい占星術的な事実なので、この携帯電話で良いと語っています。

 

 その一方で、名誉の問題として捉えました。単純に考えてしまえば、アセンダントのロードと10ハウスのロードにアスペクトがあれば、あるいは、アセンダントのロードが10ハウスに入っているか、10ハウスのロードがその判断は正しいよと言っていれば(例えばアセンダントのカスプの上に乗っていれば)、判断は正しいことになります。

 

 アセンダントのロードは太陽。10ハウスのロードは金星です。

 

 金星は太陽からセパレートしています。カレントの判断は間違っているのでしょうか?

 

 しかし、金星と太陽は火星にコレクションされていますから、コンジャンクションと同じ意味になります。判断は間違っていません。たまたま、3ハウスのロードも金星、10ハウスのロードも金星になっているので、どちらから取り組んでもこのままで良いという判断になります。

 

 近頃はスマートフォン流行りで、多くの人がスマートフォンを持ちたがります。でも、この人はそのような流れに自分も乗っていいのかどうかを賢明に尋ねているわけです。決して誰しもがガラパゴス携帯のままで良いと問うているわけではありません。

 

 この人にとって、どうなのよ という意味です。

 

 また、このチャートには8ハウスのロード木星がP.o.Fとコンジャンクションしている表示があって、これは何か、溜められている自分のポイント(相手の所にあるお金[アスペクトこそ無いものの、水星と木星がミュ―チャル・レシーブしています])ではないかと気付きます。それでガラパゴス携帯も手に入っています。

 

 月の位置は、ディスポジターが土星から土星への場所への移動ですから、会社は変えない方が良いと言っているように思います。実際、クライアントは携帯電話会社の変更も考えていらっしゃいました。

 

 数か月後、クライアントはまだガラパゴス携帯のままで不便はないとおっしゃっていました。

 

 彼女がスマートフォンに変えたのは、・・・