The Considerations Before Judgement


古代のテクストに載せられた サイン 3

● 6世紀頃に書かれた、レトリウス(Rhetorius)によるAstrological Compendiumというテクストの付録に、レトリウスよりも古代の、テウクロス(Teucer)によるサインの説明が載っています。

 

  それには、今日ではあまり馴染みの無い説明が載せられています。片鱗をご紹介します。[♈]のサインに関する、最後の文節です。1/6ぐらいです。

 

● [♈]が上昇しているか、月を含んでいる時に、それを[持っている人は][その人は]赤ら顔で、長い鼻であり、黒い瞳、頭の前面が禿げ、威厳があり、細身で、均整の取れた、細い脚、感じの良い声、[そして、彼らは]、寛大である。

 

  1番目のデーカンにあれば、活動的で支配的である。彼の生まれた土地を見捨てるか解き放たれるかして、多くの陸と海を越えて外国で賞賛され、一時の間、生活振りを変えて[本業とは別の仕事に就くなど]して、多くの事柄に傷つく。

 

  彼の父は決して安楽に死なず、彼の築いた財産は胡散霧消するであろう。彼は彼の兄弟を遠ざけ、彼の肉体の秘密の場所[生殖器]は役に立たなくなる。

 

  2番目のデーカンの中にあるなら豊かになり、悲しみと、損失と、所有物の回復などによって日々を暮らしていくであろう。

 

  3番目の[デーカン]にあるなら、多くの骨折りを経験し[持つであろう]、危険、又は、懲役にも関係する。[その人は]憎悪のために、彼自らの[国]を若い時代に去り、年老いてから戻るが、[そこから]再び離れ去る。大部分の彼らには、子供がいない。

 


● この記述には、1ハウスと関係のある事柄が見いだされるでしょうか? 

 

  アセンダント、又は、月が留まっている場所により、そのネイタルにはこのような傾向が吹き込まれるとしています。全てが表立って出てくるわけではありません。あくまでも、傾向として、このようなものもあると書かれています。

 

● [♉]のサインには、同じように、デーカンに区分した説明が書かれています。デーカンとは、10度区切りの区分のことで、そこをフェースとなる惑星が支配しているとされます。

 

  このフェースは、トリプリシティーの3つの惑星をハウスのロードの区分に使うように、そのサインの支配星の1つとして過去には使われていました。

 

 

  獅子のサイン獅子座の心臓であるレグルスという恒星が今(2011年4月19日時点)あります。けれども、この位置も2011年8月には乙女のサインへと移動します。恒星レグルスは相変わらず星座の位置として、当然、獅子座の中に入ったままですが・・・

 

ご理解いただけましたか?

 

説明が下手なので、皆様の理解力に期待しています。