古代のメソッドの中では、一種独特の判断をするのが、このタイプの質問です。
一般に、アセンダントとアセンダントのロードはカレントのものなのですが、浮気の判断の場合には、浮気をしているかもしれない(夫、あるいは妻、あるいは恋人)をアセンダントにしてスタートします。
実に注意書きまであって、例えばウィリアム・リリーは、クリスチャン・アストロロジーの297p で書きます。
リリーの嘆きが聞こえるようであり、あまりにも判断を簡単に行い過ぎなんじゃないのと述べているようにも感じられます。このタイプの質問、「夫は浮気をしていますか?」等を取り扱うには、リリー以前の占星術師達の意見も参考にしなくてはいけません。すると、浮気の判断でアセンダントを「浮気をしているかもしれない人とする」方法は、リリー独自の考案になるものではないことが分かってきます。
この質問は、比較的短い文面で持ちこまれます。それでいて、非常に意味深です。
「私の夫は浮気をしていますか?」
2012年9月20日(木曜)16:54 JST 135.30E, 34.40N ASC 5♓00
ウィリアム・リリーはとても質問を優しく取り扱っています。
リリーは主に男性からの質問に答える形で本を書いています。でも、リリーは女性から質問が提出されたならば、(浮気をしているかもしれない)男性に対しても、同様の方法を適用して判断をせよと書いています。
"After the same manner you may judge of Friends, or of the man,
when the woman propounds the Question."
「あなたは同じ方法にしたがって、別の人物のこと男に関することを、
女性が質問を提出した時に判断をしてもよい。」と。
男性からの質問、
「ちょっと最近可愛い子を見かけたけど彼女は独身(処女)かな~」
男性が見染めた女性が結婚していたら、プロポーズも何もあったものではありません。
ご確認頂いたように、そう訊ねられたリリーは、男性にアセンダントを与えず、月も与えず、いきなりアセンダントのロードをその女性のものとして観察をし始めています。
そこで書かれているものを参考にするわけなのですが、古代のメソッドを全て精査していくと、7ハウスを浮気をしているかもしれない人としてるプロセスもあるのです。どうして2つの解答方法があるのでしょうか? 質問が浮気の質問だと二種類の解答方法ができてしまうのでは間尺に合いません。一体全体この2つをどう解釈すれば?
2つを一組のものだと考えればいいのではないでしょうか。同じ質問を対象にしているという点に、注意をしなくてはいけません。
どこから行きましょう。
まず、リリー以前の占星家も同じように、このような質問の場合に何かが引き金になって、アセンダントに本来7ハウスであるはずの質問対象事項を持ってきている事を見てみます。その何かを説明しないと前に行けないのですが、しっくりとした説明が今のところできません。「ウェイト(重み)」、「存在義」でしょうか。今は、こう答えるしかないのです。
サエルも同じ用法を使っていますけれども、下記はボナタス(13世紀)のものからです。出典は、Bonatti on Horary, Benjamin Dykes 訳、441pから。
「…ならば、アセンダント、そしてそのロード、そして(表示女性星)
月を観察して、[この場合には、(カレントは)ハウスを持たないば
かりか、表示星となる惑星も持たない]、それらの両方がアングル
でフィクスト・サインにあれば、...」
なんと、リリーと同じ用法、同じ事を書いています。というか、リリーがボナタスと同じ事を書いているのです。
サエル(9世紀初期)も同じ用法で書いています。
「女性について訊ねたれたとして、それが、彼女が処女か通じている
かどうかと聞かれたら、アセンダント、訊ねられた時のアセンダン
トのロード、そして月を観察して、それらがフィクスト・サインに
入っていたならば、彼女は処女であり汚れていない。」
こうやって歴代の占星術師達はこぞって同じように、この手の質問の為、アセンダントに質問対象事項を当てはめています。
質問に「存在義」が有ると言っても何の事かピンと来ないかもしれません。でも、この感覚をつかまないと、度々月がカレントの表示星ではなく、他の事柄を表わしていたとしても掴めません。
実際には感覚ではなく、理論的な意義なのでしょうけれども、それを話せないので「存在義」という感覚だよと、私は言っているわけです。もどかしいのですが、適切な言葉が思い浮かびません。
アセンダントのロードや月がアングルならば、彼女の身元は固いよとなっています。不倫関係の判断で、一番ふしだらなのがミュータブル・サインとなります。カーディナルはその中間ですが、その中でアスペクトがあれば、誘惑を受けている最中である事を示します。アスペクトがセパレートなら事なきを得ますが、アプローチであれば事実関係を作るのは、時間の問題です。
ハウスでは、アングルは良しとします。ケーダントは、下心ありです。サクシダントは中間です。サインと同じように、アスペクトも観察しなくてはいけません。私が取り組もうとしているもっかのチャートは、アセンダントのロードが、アングルに入っているミューダブルサインのものです。
これらの事柄はクリスチャン・アストロロジーの312pの、先の「女性は未婚かどうか?」の後の方に記述にあります。
"...; but if they be in common or moveable Signs, or evil Planets
be in fixed Signs beholding them, or aspect them any way, it is
a doubt of Legerdemain; ..."
「しかし、それらが、コモン(ミュータブル)・サイン、あるいは、ムー
バブル(カーディナル)サインに入っていたならば、あるいは、凶星が
フィクスト・サインに入っていて、それらを見ていたならば、あるい
は、それら(凶星)と何らかのアスペクトを成していたなら、それは、
取り繕っているだけである。」
私たちが検討しなくてはいけないチャートは、アングルが全てミュータブル・サインです。ここで、とても疑いが増してしまいます。が、本当に彼は浮気をしているのでしょうか?
金星がアスペクトをして近付いて来ています。確かにフィクスト・サインなのですが、最も厄介な6ハウスからの誘惑です。
古代の占星家達の書いたものは、全て男性からの質問ですから、妻に言い寄る男性はよもや金星では示されますまい。そう、トリプリシティーの1つであることがよくあります。もちろん、男性が、太陽や土星や水星や、木星で示される事もあります。
金星は、女性のナチュラル・ルーラーです。良い悪いは別にして、何か判断の手立てはないでしょうか?
クリスチャン・アストロロジーの中のメソッドを探る前に、その中の金星の扱い方を見てみましょう。リリーはホラリーの7ハウスの例題で、ひじょうに日付の近い二つの恋愛の例題を書いています。385p、389p
385pの例題のチャートは、土星、火星、金星、と並んでいます。2番目の例題などは、「彼」はしばらく前に別の女性とも食事などに行っているらしいとクライアントの女性が気を揉んで訊ねている様子が書かれていますから、きっとそうだったのでしょう。
リリーは、「彼」とその女性とは終わっていると言います。「終わっている」という書き方ではありませんが、とにかくその女性のことは心配しなくても良いと言います。
その根拠を、金星(別の女性)は土星や木星から離れているからだと言います。でも、チャートを見ると、金星は火星から離れているように見えます。何故、リリーはそう言うのでしょう?
ページを隔てた2つのチャートは、ちゃんとエフェメリスを参照しないと、金星は土星から離れてきたことを見つけ出すことができないことを示唆します。事実、金星が土星を離れてきているのです。チャートは、土星、火星、金星、と並んでいます。これは、全く事実と異なります。事実は、金星は土星から離れ、その後に、火星は土星を追い越してチャートの様子になっているのです。
この事実を見逃して、『別の女性が彼から離れている』と書いているリリーの真意が分からないと不満を述べている占星家もいます。エフェメリスを見るか、チャートを動かしてみればその事実がつかめます。
私が今回注目したいのはその事ではなくて、「金星を別の女性と判断する」ことがあるという事実です。明らかに金星はこの2つのチャートでは、両方とも別の女性を示しています。
火星が、女性をたぶらかす男性の星ならば、
金星も、男性をたぶらかす女性の星かもしれないのです。
私がここで問題にしているチャートのアセンダントのロードである木星(夫)は、ミュータブルという疑わしい行動を取るサインに入っていて、しかしながら、アングルという疑わしく無いハウスに入っています。
一方、近づいている金星(いるかもしれない浮気相手の女性)は、疑わしい行動を取るケーダントというハウスに入っていて、しかしながら、フィクスト・サインという身持ちの硬いサインに入っています。
ここで、アセンダントのロードと金星の間にリセプションが存在するのかどうかを調べるのはとても重要になります。アスペクトこそセキスタイルですが、リセプションはタームでのものしか存在しません。無い、と言っても構わないものです。
歴代の占星家達はいったいどうしていたのでしょう・・・
ここからは、更に歴代の占星家達の書いたものを読み進める必要が出てきます。
夫が非常に疑わしい状況にありながら、本当に浮気をしているのかどうか、分からない。ここでのチャートも、そうです。更に深く判断する方法は?
今度は、7ハウスのロードと月に注目します。あれ? アセンダントのロードと違うの? そうなのです。私達はここまで観察するために、だんだんと別のメソッドに見えるような手順を使うことになっているのです。
もう一度リリーの述べていることを振り返ってみてください。
クリスチャン・アストロロジー297p です。
リリーは7ハウスの恋愛の判断で、金星は質問者が女性なら、その質問者に与えると書き始めます。しかしながら、全てのチャートでそう取り扱っているわけではありません。クリスチャン・アストロロジーを読んでいただくと、先に書いた2つの恋愛の例題ではそう扱っていませんし、歴代の占星家達もそうしてきました。
ここでは金星のように、月も同様に、常に女性のクライアントのための惑星では無いということを述べたいのです。
クリスチャン・アストロロジー314pからの長い判断の概略を示します。
Whether A Woman Tradeth With Any but Her Husband.
妻は夫以外の誰かと取引をしているのか。
取引と書いてありますが、リリー特有の情緒溢れる書き方で、「付き合ってんの?」
です。
これまでに浮気をしているかもしれない人をアセンダントにしてきたわけですが、ここで書き方が変わります。
カレントはアセンダント、アセンダントのロード、そして月、又、これに加えて月がセパレートしている惑星をそうである表示星達とします。
代わって配偶者は7ハウスであり、そのロード、そして、月がアプローチしに行く惑星を加えます。
ここで問題にしているチャートでは、木星、月、月がセパレートした火星となります。これら3つがカレントのものとなります。相手となる夫は、7ハウス、そのロード(水星)、そして月がアプローチする惑星ということですから、土星です。
ここでリリーは、月と7ハウスのロードが何と結び付いているかを観察せよと述べます。リリーは月はカレントであると述べていながら、使い方に誤りがあります(それは逆で、紛らわしく書いていて使い方が正しいのです)。ここで月や7ハウスのロードである水星が、アセンダントの木星と結び付いているなら、(女性は非難されるべきでは無いと書いているので)、夫は非難されるべきではありません。
更に、月はカレントだよと言っておきながら、7ハウスのロードか月のどちらかが、アセンダントのトリプリシティーのロード(ここでは火星)と結び付いているなら、リセプションを含む難しい事を言いながら、浮気は確定だよと言います。月はもうカレントではありません。
ボナタスはここで、2番目のロードも、3番目のロードも観察して、そこに7ハウスのロードや月がアプローチしているなら、そして、アセンダントのロードからセパレートしているなら、かなり怪しむべき男性が彼女には居ると看做しています。
2番目のロードとか、3番目のロードとか、ボナタスのは難しい言い方ですね。
ここで問題にしているアセンダントのトリプリシティーのロード(火星)や2番目のロード(金星)は、トリプリシティーのロード火星からは、月がセパレートをしています。金星は、木星の力を借りて水星[7ハウスのロード]とアスペクト(コレクション)をしています。
更にリリーは、7ハウスのロードや月がどんな惑星からセパレートをしているかを観察せよと述べます。それがアセンダントのロードからセパレートしているなら、先にも書きましたが、浮気をしていると看做します。
そのセパレートも、3度以上だったら、別れているとします。
7ハウスのルーラーが、ヘッドと一緒だったら(コンジャンクション)どうかというと、彼女は潔白であるとします。そこに、たまたま他の惑星も在ったならば、彼女は今は潔白だけれども、何かを期待している事になります。細かいですね。
リリーの述べた通りに、ここに出した例題のチャートは、月が火星とコンジャンクションしていて、同時にヘッドもそこにあるので、彼女には今現在愛する人が居るよとなります。女性の場合のことを書いていますが、男性に当てはめても同じです。
でも、ここでのチャートは、月は火星からセパレートしてきています。そこで、ヘッドとコンジャンクションしようとアプローチしています。太陽とアスペクトしますが、この事を何か書いていないでしょうか。
その前に、もう少しここに書かれている事をなぞります。
月がコンジャンクションしている、これがテイルであれば、契約した愛人を持っているとなります。それは近くに住んでいるとも言います。1度以内だったら、家庭内に居ると断言します。普通は、夫のことです。
この例のように、火星からセパレートしているのは、以前、愛する人が居たことになります。又、ヘッドは良い印ですから、今は居ないと言えるでしょう。先ほど述べた事と違っていますけれども、先ほどは火星からのセパレートを考慮していませんでした。
7ハウスのロードになった火星や、7ハウスのロードになった場合の月のことを述べて、次に、それ以外の時の他の惑星とのコンジャンクションに付いて語ります。
7ハウスのロードか月が、水星とコンジャンクションしていたならば、水星で示されるような女性と付き合っている。
7ハウスのロードか月が、リセプションを伴わせて金星と結び付いているなら、かなりきわどい話をして楽しんではいるものの、彼らは淫らな事をしていないと述べます。
他の惑星の事柄も述べて、この文節は終わります。
こうやって書かれている事柄と照らし合わせると、内容もさることながら、メソッド全体はいったいどうなっているのか見当が付いてきます。
このような手順が取られているのだと分かります。
もっと端的に、
Hath She a Lover. (C.A 316p)
彼女には愛する人が居るか
では、7ハウスに入っている惑星の持つ性質が、恋人の性質なんだと言い切ります。恋愛の質問で、7ハウスに惑星が入っていたら、全部、浮気な奴だと早とちりをしないで頂きたいです。ここまでで、手順を追って、配偶者又は恋人の浮気を探ってきました。その上での観察です。いきなり7ハウスの中の惑星を観察しに行くわけではないのです。
それは、7ハウスの惑星以外で入っている惑星を観察します。7ハウスのロードがボイドだったら、彼女は恋人を持ちません。ドラゴン・ヘッドとコンジャンクションしていても、恋人を持ちません。
火星が一番くせものです。恋人がいます。(7ハウスのロードが火星なら違います)
土星なら、恋人は居るけれども寝ていない。
木星なら、恋人と呼べるような特定の人は居ないが、大勢の男友達がいる。
金星なら、それは淫らな話をしているけれども、行為まではしていない。
水星なら、過去に持っていた可能性はあるけれども、今は居ない。
月なら、今は居ないけれども、未来には必ず持とうとする。
太陽なら、貞節である。
ヘッドなら、貞節である。
テイルなら、疑わしい、とは書いてありませんが、リリーは二度述べる事を嫌っていて、先に契約愛人だと書いています。
これら、述べてある事柄をこのチャートに照らし合わせて考慮すると、
又、ボナタスの言うような、アセンダントの2番目のロード(イグザルテーションのロード=ここでは金星)と7ハウスのロードである水星が、コレクションされて関係を持ちます。
時期表示として、水星と木星の間は日数として11日。しかし、金星の木星までの間は月数です。1度ですから、1カ月。
私は何を言いたいかというと、このチャートで示された夫は、怪しい動きを沢山示していながら、決定打がありません。太陽が7ハウスに入っている事、金星が身持ちの良い惑星であること。月がヘッドとコンジャンクションすること等々。
でも、誘いを受けていて、タガが外れるのも時間の問題だと考えられます。それは、太陽が7ハウスのカスプの刺さっている部分、♍のサインを抜けるからです。まだ浮気をしていません。が、この時、(太陽27度、天秤に抜けるのに)3度、3週間。浮気を決行しそうな雰囲気です。でも、できません。
実際に事が運ばれるのは1カ月後でしょう。アセンダントのロードはデトリメントながら、意思の強そうな4ハウスのカスプにジャスト・オンです。二度トライ(ダブル・ボディーズ・サイン)して、決行したい気持ちを持ちます。
阻止すべきか?
阻止してください。充分できます。
「あら、あなた。可愛い子に誘われてるんじゃない・・・。私にはお見通しよ。」
とでも言っておけば、ビビって浮気なんてできなくなるはずです。
最も効果的なのは、10月11日当たり。最初のアタックが不成功に終わる時ぐらいです。
長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。
ところで、マシャ・ア・ラーやサエル、そしてリリーの文節を幾つかご紹介したわけなのですが、彼らの鑑定のプロセスでサインの使い方が[今日慣れ親しんでいるものと]何か違っているのにお気付きでしょうか?
彼らはサインを、ロードを導き出す為に使い、7ハウスのロードが天秤のサインに入っているからといって、天秤のサイン(そのもの)の意味合いをちっとも使っていません。そこはカーディナルであるとか、アングルにあるとかグループとして把握する以外は使っていないのです。
このようなサインの使い方はホラリーだけなのかというと、ネイタルでも総じてそうなっています。このホームページ全体ではネイタルの心の品質という所を読んで頂ければ分かります。どこどこの特定のサインに水星があるから、どうこう、という記述が無いのです。明らかに惑星に主役を引き渡していてハウスやサインは、アングルにあるとか、フィクスト・サインに在るとか無いとかにウェイトが掛かっています。
これは当然と言えば当然のことで、太陽星座占いでは太陽にウェイトを掛ける事によってサインが重要にならざるをえないからです。太陽はひょっとしたら、その人のネイタルではあまり重要な役割を持っていない可能性もあるわけです。ケーダントでミュータブル、秋や冬の夜の生まれならひょっとして太陽に重要な印は無いかもしれません。
又、ここに伝統的な占星術が敬遠される向きもあるのだと思います。今まで習ってきたものとあまりにも違いすぎる、混乱するのではないだろうか・・・ です。それでも、混乱を承知の上で果敢に挑戦して頂きたいと思います。私達の趣味の分野の歴史はやはり大事でしょう。そうでないと、趣味にした意味はありません。より良く知ることで、より良い判断ができるようになります。そこには多くの格言も眠っています。
ベンジャミン・ダイクス氏はこのところホール・サイン・システムによるネイタルの判断を押し進めていますが、歴史を紐解けばそれは直ぐに頷けるものです。ただ、完全に証明されているわけではありません。かなり、近い、納得できるものがあるだけです。
そういったトラディショナルな占星術に回帰するトレンドは既に存在します。実際に、それを使ったモダンなネイタルの本も日本に登場しているわけですから、遠からず大きな潮流を作り始める事でしょう。
その昔、ネイタル占星術がホラリー占星術に押されてハウス・システムを変更してしまったのかもしれません。アングルを大事にするという方針は両方の占星術のジャンルにありますから、それを大事にするあまり変更が加えられたのかもしれません。それを裏付けるかのように、アブ・アリ・アル・カヤットという古代の占星家は、自分の本の中で迷ってさえいます(ホール・サイン・システムと四分円方式のシステムの間で)。
それでは、更なる勉強を続けて下さい。
ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』