来年3月に、あるジャンルの大きな賞(コンテスト)があるのですが、そちらへの応募を検討しています。(発表は9月)そのコンテストで、私は結果を残すことが出来るのでしょうか。
また、コンテストに応募することは私の将来にとって何かしらのきっかけとなるのでしょうか。
判断をスタートさせるに当たって、必ず主な惑星を選択しておきます。又、アングルが、カーディナル・サインなのか、フィクスト・サインなのか、ミュータブル・サインなのかを把握しておき、それから月のセパレートしてきた惑星、月がこれからアプローチする惑星などを把握して起きます。
始めの質問は、コンテストに受賞するのか、それとも選考にもれるのかという判断です。この判断は、作品の質と共に、アプローチするアスペクトが有るかどうかで判断できるので、直ぐに見つかります。アプローチだけではなく、コレクション・オブ・ライトや、トランスレーション・オブ・ライトも探せばいいでしょう。答えはご自分で!
判断に苦しむのは、二番目の質問です。
「私の将来にとって、何かしらのきっかけとなるのでしょうか。」
まず、どうやって占いとして解いて行けばいいのだろうかという、プロセス(形態・道筋)を見つけることが必要だと解ります。
このような将来に関わる質問は、コンテストと同じように成功を問われているわけではありません。
チャートの中に将来を示す場所(ハウス)があると聞いたことがありますか? 無いです。惑星が進行して将来を示します。これは、ネイタルにプログレスやプロフェクションがあることと似ています。
9ハウスを観察するのは、とても大変そうです。そこには、金星が入っています。だから? 月(9ハウスのルーラー)が、動いていって何かを示してくれるのでしょうか。この質問には期間限定の要素はありませんから、月をオーブの幅までサインを越えて考慮できるでしょう。ちょうど、火星(アセンダントのルーラー)とアスペクトを完成させます。月20゜、火星2゜です。オーブは12゜ですから、ギリギリ完成です。そして、意味を持つかもしれません。
その意味は?
その為の、日々の生活態度を観察するのは、もっと大変そうです。何を意味するのかさえ、定かではありません。ちなみに、3ハウスのルーラーは土星です。そして、月が入っています。月と土星の間にはレセプションがありますから、その意味が分かれば役に立ちます。9ハウスを絡めずに判断するのなら、月はカレントの共同表示星です。
生活態度(3ハウス)を制限する(土星12ハウスのジョイ)ことで、土星(3ハウスのルーラー)が9ハウス(月[ここでは、カレントの共同表示星から外しています])の恩恵を受けることができる。といっても何のことかが分かりません。
将来を示すナチュラル・ルーラーなるものがあるのか?
タイムスパンから土星?
では無いでしょう。
古代の占星家達は、アセンダントのルーラーをオーブの幅いっぱい動かしてみて、現在の状況よりも良くなるなら、成長する、現在の状況よりも悪くなるなら、落ちてしまうと考えました。
ここにも問題があります。
努力をしなくても成長するのか。それとも、努力をしたら成長するのか。
あるいは、
努力をしても落ちるのか。それとも、努力をしない場合に落ちるのか。
です。
この視点は、とても頭を混がらせます。
後から考えることにしましょう。
火星をオーブの8゜だけ進ませてみると、何かの変化が起きます。火星の進行方向にある太陽とは、もちろん太陽の方が早いのでアスペクトしません。火星は、アセンダントのカスプという一番良い場所から離れて行きます。これが示すことは、現在の状況よりも落ちるということです。
さて、二つ前の文節で、努力をして or 努力をしないなら、落ちるのかどうかを見定めなければいけないと書きました。
ここに歴代の占星家が「常識を交えて判断しなさい」と言う格言が生きてきます。
常識を加味すると、なぞるだけでは読めなかったチャートの表示、
生活態度(3ハウス)を制限する(土星12ハウスのジョイ)ことで、土星(3ハウスのルーラー)が9ハウス(月)の恩恵を受けることができる。といっても何のことかが分かりません。
が、意味を持ってきます。
日々のルーラーチンワーク、コンスタントに行う日々の努力が、効を奏することになるとなります。
それでも完全に疑問が払拭されたわけではなく、努力をした方が良いのか、この方面への努力はせずに、他の方面に努力の方向を変えた方が良いのか、それらの検討も加味しなくてはいけません。
現在の努力の方向と、違う方向への努力は、一般的にはASC ⇔ DESC の問題です。ここでは、ASC の方が圧倒的に良く見えます。しかし、DESCのルーラー金星は、3ハウスのルーラー土星と、これ又レセプションを完成します。土星による、月と金星のコレクション[水星も。月は妨害をしないことを考慮すると、水星と金星をコレクション]になっているのですが、これらの事柄を総合して勘案すると、方向性は違っても良いし、現今の努力も違う方向性への糧になると読むことが可能です。
したがって、結論として、現在のコンテストに応募することはもちろん、次のジャンルに変更した場合にも役に立ってくれる(ASC[現在の方向性]& DESC[将来の方向性]両方が土星とレセプションする)ということを示していますから、とにかく目の前にある目標をクリアするのが最善となりました。
ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』