下記に英文が出てますが、英語力を必要としているわけではありません。説明の為に載せています。
● ホラリー占星術は全ての西洋占星術の基礎です。
ホラリー占星術が、最も初期の占星術だと言うわけではありません。ネイタルの技術が、ホラリーに持ち込まれたり、ホラリーの技術だったものが、ネイタルやイレクションに持ち込まれたり、どの占星術が先に生まれたのか、実際のところ分かりません。複雑に入り混じり、互いに影響し合いながら今日に至っているのが本当のところです。しかしながら、次に述べる理由により、ホラリー占星術から学ぶべきだと主張します。
例えば、オーブはネイタルでは確認することが不可能でしょう。オーブの角度は、物事が成就するとか成就しないとかの数々の例題を解いてこそ、得られるわけです。もし、オーブを使うのであれば、オーブを確認できるホラリーから学ぶべきかと思います。
西洋占星術は、神の存在証明を目的としているわけではありません。けれども、ホラリー占星術には、その進捗度に伴い、ひょっとしたら我々よりも高い精神性を持つ存在が、宇宙に偏在しているのではないかと考え始める段階が確実にあります。半信半疑ながらも、垂示が在るのではないかと思える体験をし始めます。それによって、偉大な存在に思いを馳せることになります。それはネイタルの分野ではおぼつかず、最も簡単な、たった1枚のチャートで判断をするホラリー占星術の世界で起きます。ここにこそ、ホラリー占星術を先に学び始める意義があります。尊大な言い方をすれば、ホラリー占星術を体感しない限り、西洋占星術のより先の段階を学べないようにさえできていると思えます。
ウィリアム・リリーのクリスチャン・アストロロジー[以降、C.A]でもテクストの中では、ホラリー占星術の次に、ネイタルが書かれています。
C.Aは、読むのに年季が要ります。例えば、彼はリセプションに付いて112pで下記のように説明します。
RECEPTION. (リリーによる、リセプションの片手落ちな説明)
Reception is when two Planets that are significators in any Question or matter are in each others dignity; as Sun in Aries, and Mars in Leo; here is reception of these two Planets by Houses; and certainly this is the strongest and best of all receptions. It may be by triplicity, term or face, or any essential dignity; as Venus in Aries, and Sun in Taurus; here is reception by triplicity, if the Question or Nativity be by day: so Venus in the 24. of Aries, and Mars in the 16. of Gemini; here is reception by term, Mars being in the terms of Venus, and she in his terms.
リセプションは、何らかの質問又は物事で、表示体である2つの惑星が個々に他の[惑星の]ディグニティーにある時のことである。例えば、牡羊の[サインの]太陽と、獅子の[サインの]中の火星など。ここにサイン[ハウス]による2つの惑星のリセプションがある。そして、確かにこれは最も強く、全てのリセプションの中で最も良い。それはトリプリシティー、ターム、またはフェース、またはすべてのエッセンシャル・ディグニティーによっても成り立つのである。牡羊の金星、そして牡牛の太陽のように、そこにはトリプリシティーによるリセプションがある。もし質問、又はネイタルが日中のものならば、牡羊の24度にある金星と双子の16度にある火星は、ここでは火星は金星のタームにあり、そして彼女は彼のタームにあるのでタームのリセプションになる。
続いて・・・
The use of this is much; for many times when as the effecting of a matter is denied by the Aspects, or when the significators have no Aspect to each other, or when it seems very doubtful what is promised by square or opposition of the significators, yet if mutual reception happen betwixt the principal significators, the thing is brought to passé, and that without any great trouble, and suddenly to the content of both parties.
[リセプション]の使用は頻繁である。多くの場合、物事に影響を与えるのはアスペクトを伴うディグニティーであり、あるいは、表示体が互いにアスペクトをしていなくても、あるいは、表示体達がスクエアや、オポジションで約束している事柄がとてもとても疑わしくても、それでも、もし、主たる表示体の間にミューチャル・リセプションがあれば物事は完成される。それは、それほど大きなトラブルも無く、両人がそれぞれ突然満ち足りた状態となるのである。
鉤括弧は、拙訳した筆者が追加
● 上記C.A p.112の中でのリリーの説明は、明らかにミューチャル・リセプションのものです。しかしながら、リリーは定義付けとは違うこれ以外の、リセプションを平気で使っています。まるで、西洋占星術を学ぶ学生達はミューチャル・リセプション以外にもリセプションがあることを知っているかのごとく書いているのです。このリリーの、不親切極まりないC.Aをテクストとして、世界中の古典的な占星術を習う生徒達が使う理由は、これらの不親切さを越えてこそ、楽しく学べるからです。この本[C.A]はそういう意味では非常に適切なホラリー占星術のテクストなのです。
● また、ミューチャル・リセプションであれば、何事でも物事が完成するような印象を受けますが、そんなことはありません。どうしても、アスペクトもリセプションも両方とも必要な物事もあります。リリーは、完成することもあることを強調したいあまり、アスペクトが無くても構わないという説明の仕方になってしまったのです。リリーは、このような書き方をする人だと理解しながら読めれば、内容は非常に優れたものです。
上図をご覧のように、サインも実は惑星の塊であることが分かります。つまり、西洋占星術とは、惑星と惑星の関係を読み解くものであり、サインの意味を重要視するものではありません。何故なら、惑星たちはサインに張り付いたまま長い時を経過させるからです。土星は同じサインに3年も留まります。昨日の土星と、一週間後の土星が同じ所にいたら、同じ意味になるのでしょうか? 異なる要素は、ハウス、他の惑星たちとのアスペクトなどがあります。他の惑星との関係やハウスは刻一刻変わり多岐に渡りますが、サインの意味は代り映えしません。それでも、サインの意味を使い続けますか? まったく、サインの意味を使わないと言っているわけではありません。ホット、ドライ、モイスト、コールドなどはしょっちゅう使いますし、カーディナル(変動)、フィクスト(固定)、ミュータブル(可変)などもしょっちゅう使います。水瓶のサインは頭が良い、などを使わないのです。
● 通信講座は、約3年間のコース。概略、下記のようなメソッドで進めていきます。
メールだけの通信講座は、既に行っていません。スカイプ(又は、Zoom)講座に切り替えています。
初級講座 12回。初級講座は、各種の説明が中心です
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基礎 占星術の歴史と、4つのエレメント
4つの元によって、4つのエレメントができていることを学びます
サイン サインの成り立ち
12サインは、12星座と名前だけを借りてきて成り立っている
サイン 個別の意味
12サインの意味は、グループ化されたものが、主なもの
惑星 土星
惑星は、この後に学ぶハウスと密接に関係しています
惑星 木星、火星
惑星 太陽
惑星 金星、水星
惑星 月、ノード
ハウス ハウスの概念
ハウスには、様々な作成方法があり、ホール・サイン・ハウスがベースです
ハウス 4ハウス ~1ハウス
ハウスの意味が、惑星と密接に関係していることを理解できます
ハウス 12ハウス~9ハウス
ハウス 8ハウス~5ハウス
● 講座料金に付いて
入門・初級講座 受講料 96,000円
9か月で終わらせて下さい。その後は、追加料金がかかります。
中級講座 受講料 61,110円
1年で終わらせて下さい。その後は、追加料金がかかります。
上級講座(1クルー 20回) 受講料 61,110円
20回分の講座料金です。半年~1年分です。1年を越えると追加料金が掛かります。上級講座は、約 3クルーが必要です。
実践講座 受講料 年間 61,110円
上級講座を合計で60回以上受けた方は、実践講座となり、1年間に¥61,110となります。スカイプでの 40分の授業です。年間 50回程度になります。共同研究のような形です。
入門から上級まで、全て個人レッスン。
入門講座は2回、初級講座は12回で、目安は4ヶ月。
中級講座は12回で、これも目安が約4ヶ月。
上級講座が約1年半。半年で¥61,110(1クルー)がかかります。進捗状況には個人差があるので、習い終える期間が違ってきます。最低、3クルーが必要となります。
上級講座を合計で60回以上受けた方は、1年間に¥61,110(実践講座)となります。
ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』