用語 ま~を



M.C

Medium Coeli 

 ラテン語の頭文字をとっているので、M.Cとなています。

マイナー・アスペクト、Minor Aspect

  物理学者、天文学者であったケプラーによって提案された、360度を整数で割っていき、整数の答えを得るものをアスペクトとしたもの。惑星同士が、角度によって角度に従ったアスペクトをするとしたアスペクトの概念を多くの整数に広げた、正確にはアスペクトとは呼べない概念。

 

  古代の占星術の本には、アスペクトはサイン同士のことから考慮を始めると明確に書かれています。コンジャンクションのみが惑星同士のことです。ケプラーは天文学上の惑星の位置を、楕円軌道から導き出す計算式を考えましたが、占星学に、マイナー・アスペクトを広めてしまう、重大な欠陥を残しました。(参照、アスペクト)

 

マイナス5度ルール

 惑星が、ハウス・カスプ(用語解説)の5度手前にあっても、当該のカスプが示すハウスに含まれるという、かなり、曖昧な概念を、さも決定されているかのように勘違いさせる。ハウスは突然始まるのではなく、そこには玄関のエントランスがあるようなものである。例えば、アセンダントの上、12ハウス側の惑星は、1時間移動しても (時間を戻してみる) 同じサイン内であれば、その前でもそのハウスとなり得る。

Carmen Astrologicum §)

 

マレフィック、Malefic

 日本語で言う凶星のこと。西洋占星術では、土星と火星。土星の方を大きなマレフィックと呼ぶ。

 

 

マンデン占星術、Mundane Astrology

  アラビアの占星術師たちは、占星術のジャンルを、ホラリー、ネイタル、イレクション、マンデンとして、この4つを認めていた。これは、階層構造になっていて、

 マンデン(気象現象、社会現象)

イレクション(良い時間を選ぶ)

ネイタル(誕生に基づく占星術)

ホラリー(特定の質問に特定の答えを与える)

 

であった。ホラリー占星術が、一番の基礎 (最下層) となっている。

 

  階層構造からも分かる通り、マンデン占星術は占星術の華である。基礎から学んでいかないと、なかなかそのレベルに到達できない。マンデン占星術を使うと、株価の動きから利益を得ることもできる。

 

  しかし、惑星の動き、トランスファー・オブ・ライト、コレクション・オブ・ライト、リセプション等の知識は、当然、ホラリーを学んでいる時に培えているはずである。高度なマンデン占星術は、基礎があるからこそ判断ができる。マンデンを伝えている教室で、リセプションに対する言及がない所は、間違ったものを伝えていると断言できる。

 

  マンデン占星術は、非常に長いスパンの時間を、土星と木星のコンジャンクションするサインの移動を元に(も)考察される。これより長いタイム・スパンも考慮出来、それは恒星の移動になる。外惑星を使わずとも、既に500年、1000年という単位を判断する物指しを、西洋占星術は持っていたのである。

  

ミクスド・リセプション、Mixed Receotion

  サインの位置と、エキザルテーション(用語解説)の位置にお互いの支配星が入っている場合、何らかを助け合う関係にあるとしてミクスド・リセプションと呼ぶ。例えば、火星が ♓ のサインに入っていて、金星が ♉ のサインに入っているような場合である。火星は金星をサインでレシーブし、金星は火星をエキザルテーションでレシーブする関係である。互いに何かを助け合っている関係となる。

 

  火星が一流のシナリオ・ライターだとする。金星は一流とは言えないまでも、今流行のタッチで絵を描く技術を持っているとする。そこには、素晴らしい作品ができあがるはずである。あるいは、タームとフェイスの両方のディグニティーを持つ金星だとしても、かなりの作品ができあがることになる。仕事は交換できないが、助け合うことができる。(参照。ミューチャル・リセプション) 

 

ミッド・ヘブン、MC、天頂

  チャートの第10ハウスのカスプに当たる部分です。チャート全体を見下ろす部分、あるいは全てのチャートの他の部分から見られる部分となるので、社会から見られる姿勢・振る舞いを示すことになります。したがって、社会的に認められた結婚を調べる場合には重要な地点です。

 

ミュータブル・サイン、Mutable Sign

  サインは、季節の推移に関連させて、カーディナル・サイン、フィクスト・サイン、ミュータブル・サインと分けることができます。この季節の変わり目で、次の季節に入ろうとする部分に当たるのがミュータブル・サインです。季節の中では冬なら次の春の気配も持つサインで次のステップへの移行期間を示します。(参照。コモン・サイン)

 

ミューチャル・リセプション、Mutual Reception

  互いが助け合える関係にあるリセプションのうち、サイン位置で起きるリセプションを指します。例えば、火星がおうしのサイン(金牛宮)にあり、金星がおひつじのサイン(白羊宮)に在るようなときです。その場合、火星は金星を支配し、金星は火星を支配しているので、何かを助け合えたり、支えあったりできると解釈します。火星がシナリオ・ライターだとします。彼は一流のストーリーを提案できます。金星が一流の劇画家であったとすると、ミューチャル・リセプションの関係はお互いを補完し一流の漫画ができあがることになります。けして、仕事を取り替えることができるわけではありません。(参照。ミクスド・リセプション) 

 

無音のサイン、Mute Sign

  水のサイン、♋、♏、♓のサインの3つです。豊穣なサインと同じものが、同時に無音のサインとなります。

 

木星、Jupiter

  木曜日を司る、惑星の天球では2番目の惑星。2番目の惑星だから、2ハウスを支配している。1ハウスで示される肉体を支える食物の意味がある。ここから、食物に変えることのできる「物」、財産、お金という意味が導き出された。