西洋占星術の法則を、体感するためです
一つには、西洋占星術の法則は、ホラリー占星術でしか実感できないことが挙げられます。ホラリー占星術の法則が全てネイタルで効くわけではありません。しかし、ホラリー占星術は、“占星術の瞬間”をあなたに与えてくれます。
占星術の瞬間とは、「あぁ、私は占星術をしているんだ!」という実感です。心の奥底から湧き上がる、占星術を学んでいて良かった。宇宙の存在の何かが私を揺り動かしてくれているんだという実感です。これを体感できるのです。占星術の醍醐味といっていいものです。
ホラリー占星術が、最も最初にできた占星術ではありません。しかし、8世紀以降の多くの占星家がこぞってホラリー占星術を行っている背景や、弟子たちに力説していることからみても、彼らがホラリー占星術の実践体験からつかみ取った占星術の素晴らしさを味わって欲しかったのだと思います。神とか仏とか大宇宙生命体と一体になって、この宇宙を歩んでいるという実感を体感できるのです。それがホラリー占星術です。
● オーブは、どのように検証できるのでしょうか?
ネイタルを学ぶ限り、様々な意見が登場してしまいます。それは、オーブの幅が信じられないからです。そして、どれくらいの幅なのかといった解けない問題が生じてしまいます。
● アスペクトとは、いったい何か?
また、全てのアスペクトが機能するわけではありません。じゃあ、どのアスペクトが効いて、どのアスペクトが効かないのか、ホラリー占星術を体験しておかないと分かりません。
その他のことでも、法則を鵜呑みにするか、体験するかの違いです。
どの法則も鵜呑みにせず、実際に効くかどうかを体験して、体感してこそ、西洋占星術の法則を安心して使うことができるようになります。これらのことは、短時間で答えの得られるホラリー占星術でしか味わえません。
● 西洋占星術を体験するとは?
古代の占星術師は、様々な法則を残してくれました。それらの基礎的な伝承を全く無視して、西洋占星術の発展はあり得ません。新しいものを築くにしても、過去の法則の上に建造されるはずです。全ての新しいものには、過去から培われたものが基礎として入り込んでいます。
例えば、ここ数年で、木造建築は相当の変化を遂げています。それは、数千年も経つ仏教寺院の持つ技術が、形を変えて応用されているからです。日本の木造建築の素晴らしさは、伝統に裏打ちされているのです。それに、新しい建築素材が加わり、一般の住宅なら、200年ほど持てばいいので、それほど高価な材料を使わずに、ほどほどの建築が為されるわけです。
残される建築には基礎が息づいています。
● 法則を無視した星占いが存在しているのも知っています。
それはそれで、いいのではないでしょうか。人々が集まってワイワイ楽しむためのものとわきまえて存在していれば構いません。それで、具体的なことを占おうとすると変になります。
それは、エンターテイメントなものとして大事です。人々を幸福感で満たすものです。
● アスペクトしていないものを、アスペクトしていると言い、ボイドの効果のないものを、ボイドと言うような、法則を無視したもので具体的な占いはできません。占いとして存在することは構いませんが、、、
矛盾に聞こえるようですが、それで生活している人々がいることを考えると、無碍に否定はできないことが分かっています。ただ、嘘は付いてほしくないと願うばかりです。
● 嘘を付くと、老けるのが早いのものです。年齢を重ねても、歳を感じさせない人たちがいらっしゃいます。それらの人々は、純真で素直、明るく嘘を付きません。ふうわりとした心を持ち、なんのこだわりもなく、澄み切った心をお持ちです。
お願いですから、老けないでください。
● 占星術の考え方が、心の琴線に触れます
私は、これこそが、根本的なホラリー占星術を始めに学ぶ理由かと考えています。
何故でしょうか?
それは、自分には読めそうにもない状況を、読み取れる場合があるからです。まるで、宇宙が呼吸でもしているかのように、ホロスコープと状況が同期していきます。そのようなホロスコープと状況を垣間見ると、全身が打ち震えるような感激に出会います。
何故、私にこれを読ませてくれたのか? 大宇宙に生命体が宿り、クライアントと同期しているに違いないのです。それを読み取るには、先哲の残してくれた法則を学び、真摯にホロスコープに取り組み、過去にも未来にも拘らずに、読み取ったものを淡々と告げるしかありません。天が告げよと言うのですから、情状を差し挟む余地はありません。
けして自分の力で読み取れたとは思えません。天がたまさか答えの一部を与えてくれたに過ぎないのです。名人という領域にある人が読めば、もっと読めるのかもしれません。私たちは、ほんの一部の答えを得ているに過ぎません。それでも、クライアントの中には驚く人も悲しむ人もいます。
● そのような事がらを経験すると
ますます西洋占星術が好きになります。ここに、ホラリー占星術の瞬間があります。
神とか、仏とか、大宇宙生命体とか、呼び方は何でも、私たちはただ単にここに存在しているのではなく、連綿と続いていく大いなる存在と一緒に居させて頂いていると感じざるをえなくなります。
これこそ、ホラリー占星術を先に学ぶ必要性をも伴わせる事がらです。
確かに、ネイタル占星術の方が流行っていて、お金にはなるでしょう。でも、その判断の手法が嘘だったらどうなるのでしょうか? そこに、法則を把握した経験がなく、鵜呑みにした法則で判断をしていたらどうなるのでしょうか? 来世までを考慮に入れると、怖くなりませんか?
● 簡単に占えますよ・・・?
本当なのですか? 1ヵ月ほど習いましたが、読めるようになりました。。。
聞いてみると、性格判断でした。性格は変えることができます。変えることのできるものを判断するって、占いなの? って、思ってしまいます。
下記のチャートでは、火星が逆行しています。木星と強くアスペクトしているのでしょうか?
これは、西洋占星術の法則を学んだのであれば、判断できます。
2014年4月19日(土曜日)、10:21pm JST 135.51E、34.59N ASC17.35 Sagt
火星は逆行をし、木星は順行していますから、直ぐにアスペクトを取るでしょう。でも、このアスペクトは、それほど強いアスペクトではありません。木星は火星のフォールの場所にあって(認めないという表示)、火星もデトリメントだからです。月は水星から離れ、太陽に向かっています。
もし、恋愛の問題なら、親(4ハウス[ルーツだから両親]火星)が反対するでしょう。
水星は、サインを変えてから太陽とコンジャンクションを形成します。その時、リセプションがありません。今はレシーブされているのに、サインを越えるとコンバストになります!
ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』