下記のチャートでは、太陽と土星の間にアスペクトがあれば、恋愛の完成になります。
ところが、太陽と土星がアスペクトする前に、金星と土星がアスペクトを完成します。これは妨害になるのでしょうか?
それは、質問に依存します。
クライアントが男性なら、太陽と月がクライアントの男性を表す表示星となります。相手の女性は土星となります。金星と土星がアスペクトした後に、太陽と土星がアスペクトを形成します。土星が金星と太陽とをコレクションすることになります。三者(太陽と、金星と、土星)による話し合いが進むと考えられるので、金星は仲介者となる女性となります。
コレクション
クライアントが女性なら、太陽と月はクライアントの女性を現す表示星となります。相手の男性は土星となります。女性のナチュラル・ルーラーである金星は、土星とミューチャル・レセプションを為していて、アスペクトもあります。きっと、深い関係にある相手の男性の回りにいる他の女性を表す事になります。太陽(クライアントの女性)がいくら次にアスペクトを為しても、金星は妨害者として作用してしまうでしょ。
プロヒビション
コレクションやプロヒビションが単独で現れる場合は一般的ですが、かなりの頻度で、両方に受け取れるチャートが出現する事があります。上記の例のように、同じチャートでも、依頼者が男性である場合と、女性である場合とでは結果が違う例もあります。
その他、このチャートには月と太陽、月と木星、火星と水星、金星と土星の、3つのレセプションが示されています。
クリスチャン・アストロロジー(385p)にも同じようなコレクションが載っています。一見するとプロヒビションですが、リリーはそれをコレクションだと解釈して判断を押し進めています。
カレントは女性です。質問は再三結婚をせがまれていた男に、もう来ないでとまで言った後に、その男性のことが気になりだした女性からの依頼です。質問というより、リリーに何とかしてよと言いに来ている懇願です。
アセンダントは獅子のサインですから、カレント(貴婦人)は太陽によって示されています。共同表示星は月です。アセンダントのサインに太陽の入っているサインがアスペクトしていますから、太陽を主たる表示星にしてもいいでしょう。
相手の男性は7ハウス。そして、7ハウスのルーラーである土星によって示されています。太陽と土星がアスペクトするなら、すんなりとこの話が進むことになるでしょう。
目が慣れてこないと分かりにくいかもしれませんが、土星にまずアスペクトするのは木星です。それから太陽が土星とアスペクトします。一見、木星によるプロヒビションです。
リリーは木星が間に入る人に違いないと考えて読み進めていますが、それは、月(カレント)と木星がミューチャル・レセプションをしているからです。
ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』