質問者:女性 問合せ内容:下記
長い間好きな人がいます。両思いだったと思いますが、諸事情があって付き合えていません。今はもう音沙汰もなく、思いだけがつのります。
彼は今でも私の事を愛してくれているでしょうか?
後悔をしていて、今も泣きそうです。彼の気持ちと今後を知りたいです。
それで、お手紙を書きました。返事は来ますか?
カレントは1ハウス、そして、そのロードの月です。カレントは女性で惑星が一個だけです。5ハウスに入っていて、アセンダントと良好なアスペクトを保っています。月は、ベネフィックな惑星木星からセパレートしてきて、マレフィックな惑星土星に向かっています。このことから、過去は良かった。ミライは多難と見て取れます。
彼を表す表示は7ハウス、そして、そのロードの土星です。彼自身の12ハウスに入っているので、良好な状態とは言い難いはずです。カレントから見れば、切ることを示唆する6ハウスに居ます。確かに、月(カレント)は土星(彼)にコンジャンクションをしに向かっているのですが・・・
このチャートでカレントを表す月が、ボイドであることに注意を払わなくてはいけません。
月はサインを超えることで土星にコンジャンクションを完成させます。
しかし、その移動の為には、月のオーブである12度を超えて行かなくてはいけません。
月のボイドは、月の前方にコンジャンクションやアスペクトをする惑星が無いことを言いますが、月のボイドの項で書いたように、月はサインを超えてから結合を完成させることがあります。
けれども、惑星がサインを超えて他の惑星と結合を完成させる場合には、条件があります。オーブの範囲内で捕らえている場合に限り、その結合は完成します。
月は蠍のサインの19.19度で、土星は射手のサインの2.21度にあります。
その差が、13.03度あります。月のオーブは12.00度ですが序数なので、正確には11.59度です。サインを超える場合と、超えない場合にはオーブの捉え方が違ってきます。オーブの幅が変わるわけではなくて、近づく方と近づかれる方の両方のオーブが考慮される事から、どちらからがサインを超えてから結合を完成させる場合には、近づく方の惑星のオーブだけが考慮されます。
カレントの恋愛感情は火星に支配されていることから、火星がいったい何を示しているのかを探らなくてはいけません。
火星がASCのロードでもDESCのロードでも無い時に、強く火星に支配されているのは性的なリピドーが有ると言われています。ナチュラルな意味は切る事です。このチャートには、幾つかの切りなさいという示唆がちりばめられています。
カレントが、彼との恋愛をそのように捉えているのでしょうか?
恋愛のパーツを示すアラビック・パーツを計算してみると、火星になりました。
カレントは、恋愛感情に支配されているのです。
もちろん、人間が恋愛をする原動力の中に、性的なリピドーがゼロということはありえません。
少ないか多いかだけの話です。普通のものは示されないのです。
火星が占めているハウスは、4ハウスです。過去に経験があるので言える事なのですが、4ハウスには過去の思い出とか、故郷への郷愁を表す意義があります。長い間、好きであるとカレントの話に出てきますから、それを表しているのでしょう。
そして、4ハウスで火星が、思い出を切れと示唆します。
土星は6ハウスに入っています。彼の側から見ると、彼の12ハウスです。これは、自己堕落のハウスと呼ばれる場所で、彼はカレントのアタックに落ちる可能性があります。タイミングさえ合えば ですけれども。それよりも、6ハウスは掃除や切除、手術のハウスで、排除せよと示唆しているのです。月と土星のコンタクトも、生じそうで生じません。
月がボイドであることから、そういうタイミングは生じないと考えられます。
彼の、カレントへの気持ちを見てみると、何もありません。
1. ハウス位置
2. P.o.M
3. レシーブ
ここには、アスペクトやコンジャンクションで観察するものは、入っていません。
彼の、カレントに対する好きという感情を探しても、何も無いのです。
月と太陽のアスペクトも無いので、付き合えるという事は無いでしょう。
私は、強くこの人とのことを諦めるように進言しました。
彼からお手紙をいただきました。
私の事を忘れて欲しいという結果通りでした。
何故、お手紙が来たのかに触れていませんでした。
土星から水星がセパレート、次に水星は太陽にコンジャンクションをします。
でも、これは成就しません。水星は太陽と同じようなスピードで進むので、太陽が次のサインに入ると見失うからです。
他の表示もありません。
では、何故、返事は返ってきたのでしょうか。
おそらく、彼の家族の誰かが書いた偽手紙である可能性の方が高いでしょう。
書かれている内容の詳しいものを頂いていますが、内容は本人らしくないのです。
自分のことを諦めるようにと、書かれていました。しかし、
本人ならば知っているはずの事を、書かれていないからです。
これ以上のことを詮索しても、せんの無いことなので、再度カレントには諦められるように伝えました。
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