● サイン、Signs
黄道帯(こうどうたい)にある、30度ずつの12サインです。春分点を基点として、牡羊のサイン、牡牛のサイン、双子のサイン、蟹のサイン、獅子のサイン、乙女のサイン、天秤のサイン、蠍のサイン、射手のサイン、山羊のサイン、水瓶のサイン、魚のサインと左回りに置かれています。星座とは異なるものです。
また、サインはディグニティーの一つとして語られることもあります。火星が牡羊のサインに入っていた場合、サインのディグニティーを得ているという使い方をします。
● サウス・ノード、South Node
月節の1つ。太陽の通り道と、月の通り道の交点。この交点を過ぎた月は、南側に傾くので地平線に近くなる。北半球では、地平線に近づくことを悪くなるとしたので、悪い意味を持つ。キャラクターは☋で、入っているハウスにとって悪い影響が及ぶ。重なっている惑星の影響力を良くても悪くても半減させる。ドラゴン・テイルのこと。
● サクシダント・ハウス、Succeedent House
● シニスター・アスペクト、Sinister Aspect
字義通りだと、不吉なアスペクト。左側のことを指す。しかし、占星術でのシニスター・アスペクトは、観察者がチャートの真ん中に立つとして、ある惑星が左側にあるサインに向かってアスペクトしていくことになります。♈のサインに入っている惑星が、♊、♋、♌にある惑星に向かうのがシニスターです。
デキスター・アスペクトは、右側へアスペクトしに行くことになります。♈のサインにある惑星が、♒、♑、♐のサインにある惑星にアスペクトしに行くことがデキスター。
アブ・マシャーの説明では、オポジションはもともと不吉であるとなっています。
チャートでは直線として示されているが、4ハウスと10ハウスを通る大円。天頂がM.Cで、天底がI.C。我々は、地平線も大円でありながら、チャートのASC ⇔ DESCを結ぶ線として認識している。チャートの円は、太陽の通り道である黄道で、これも大円。これだけは、チャートで円として示されている。
黄道は円として示されているが、実際の黄道は太陽の通り道として我々の真上を通らない。したがって、子午線と黄道線の交点が天頂であり、それは頭上では無いことが認識できる。
マンデン占星術では、太陽が各サインの中に入る時を太陽のイングレスと呼び、春分、夏至、秋分、冬至、それぞれの位置を用いる。
世界中の太陽の♈のサインへのイングレスは、サインにおける惑星の角度は同じだが、ハウスや、ASCやDESCに依存する表示体はその角度を異にする。
ハウスを司る惑星を差す場合があります。天球の一番外側から順に、1ハウスの支配星は土星、2ハウスの支配星は木星、3ハウスの支配星は火星、4ハウスの支配星は太陽、5ハウスの支配星は金星、6ハウスの支配星は水星、7ハウスの支配星は月、8ハウスの支配星は元に戻って土星、そして、 9ハウスの支配星は木星と12ハウスまで並んでいきます。
支配星を占断で使うことは少ないものです。しかし、ハウスの意味を構築しているので、ごっちゃにならないように、気を付けるべきです。(参照:ルーラー・下段)
サインのルーラー、ドミサイルのロードなど、様々な呼ばれ方がある。サインのルーラーは、一般的に、当該のハウスのカスプが刺し込んだサインのルーラーのこと。
秋分点、Autumnal Equinox
天秤のサインの、0度が秋分点。
牡羊のサインの0度が春分点で、西洋占星術の基準点になっている。西洋占星術では、黄道帯十二サインは遠い昔から不動で、従って春分点も不動で、その内側を星座がゆっくり進んでいる。
惑星の日々の運行で見せる動き、東から昇り、西に沈んでいく回転方向。チャートに向かって、右回りがプライマリー・モーション。四季を通じて太陽が動く方向が、セカンダリー・モーション。(参照。セカンダリー・モーション、リトログレイド)
惑星はそれぞれ、あるハウスに入るとジョイとなる。土星が12ハウス、木星が11ハウス、火星6ハウス、太陽9ハウス、金星5ハウス、水星1ハウス、月3ハウスである。よく見てみると、ハウスの意味は、ジョイとなる惑星と密接に関係がある。月は3ハウスのジョイなので、3ハウスには月の意味である、通信、近所、兄弟姉妹、しょっちゅうやってくる(コミュニケーションの取れている)人という意味がある。5ハウスには、金星の愉しみや楽しみという意味がある。
ハウスを考慮する場合に、避けて通れない概念。ハウスの成立当時からあったわけではないが、2~3世紀に定着した。下記の図は、ハウスの受け持ちの惑星と、ジョイとなる惑星が描かれている。ジョイの惑星は、そのハウスの意味を強く表している。
ジョイとなる惑星
太陽より遅い、火星、木星、土星の3つの惑星のこと。
ホラリーのチャートを判断する場合に、『判断の前の考察』で検討すべき事項がある。その1つに、チャートの整合性が有るか無いかを探る方法があり、これには、幾つかの伝えられた方法がある。
例えば、月のボイドや、時間の整合性などと呼ばれるものも、判断の前に考察すべきで、もし、チャートがボイドであったならば、判断を先延ばしにせよ、受け付けないと唱える占星家も出てきた。7ハウスに土星があるなら、それは、占星術師が良くない判断をすることだから断れとか、幾つもの例外を設けて、できるだけ判断を避ける姿勢につなげた。それは、最近のことである。
リリーや、ボナタスは、月がボイドでも、7ハウスに土星が入っていても質問を受け付けていた例題がテキストに載っている。
● 世界の始まりのチャート、Birthday of the Universe
フィルミクス・マルテナスのマセシス、Liber tertius(III)のIに書かれている世界が誕生したときにアセンダントが♋のサインであったとする意見です。フィルミクスが考え出したわけではなく、そういう言い伝えがあったことを、ただ単に記録しています。
Theme Mundi (始まりのホロスコープ)と呼ばれています。
その記述によって、水星は♍のサインがより相応しく、金星は♎、火星は♏、木星は♐、土星は♑の方が相応しいことが分かるので貴重。♋♌♍♎♏♐♑で、7つの惑星の主たるサインが決まる。
● セカンダリー・モーション、Secondary Motion
日を追って進む惑星位置の移動方向のことです。チャートに向かうと、左回りになります。時計と逆回りです。(参照。プライマリー・モーション)
● セクト、Sect
太陽、木星、土星にとっては、昼に地平線の上に在ることをセクトを得ていると言います。夜の惑星である火星、金星、月は、夜に地平線の上の在ることを言います。そして、同時に太陽、木星、土星、火星が、男性格のサインに入っていると、ドメイン(ヘイズ)となります。
水星に対する考え方が重要で、太陽よりも先に上昇してくる水星は、昼のセクトになり、太陽が沈んでから西に沈む水星を、夜のセクトにあると観察してきました。
惑星が、他の惑星や、特定の天球の場所から離れていくこと。惑星達は同じスピードで進むわけではないので、近付いたり離れたりする。離れる事をセパレートすると呼ぶ。
サイン同士の60度のアスペクトのことです。
占星術上の赤道は天の赤道です。地球の赤道を平面的に広げていくと、天球と重なる線分が天の赤道です。
エッセンシャル・ディグニティー(用語解説)の一つです。サインの五分割されたある範囲内をさし、そのタームに当たる場所を土星、木星、火星、金星、水星、のうちのどれか一つが司っています。
七つの惑星の中間に位置する惑星です。ホラリー占星術で、女性が当該の惑星として太陽を得ていなければ、その他の全てのチャートで男性を表す表示星です。
木星が多血質の惑星とされています。
2重性を備えたという意味を持つサイン達です。ふたごのサイン(双児宮)、おとめのサイン(処女宮)、いてのサイン(人馬宮)、うおのサイン(双魚宮)の四つです。これらのサインは、どれも季節の終わりに置かれていて、今の季節と次の季節の2重性を持つからです。
● 胆汁質、Choleric
火の要素を持った、太陽と火星が胆汁質の惑星となっています。
● チャートを回す、Turns Chart
7ハウスは思い描いているパートナーを示すハウスです。そのパートナーのポケット・マネーはその2番目、8ハウスが示します。この時、所有物を示す2番目のハウスを7ハウスから数え始めています。これがチャートを回して数え始めることにあたります。パートナーに子供がいれば、それは7ハウスからの5番目、基本になるチャートの11ハウスが示すことになります。
● 月、The Moon
質問者の共同表示星となることがよくあります。ホラリー占星術の恋愛の質問で、相手のサインがかにのサイン(巨蟹宮)でない限り、質問者の表示星です。もし質問が、自分の彼にとっての問題、旦那さんの仕事に関する問題等では7ハウスが質問のアセンダントになります。でも、月が7ハウスのルーラーでない限り、月はあくまでも質問者の表示星のままです。
● ディグニティー、Dignity
惑星の持つ力を何らかの物指しで表現されたものです。エッセンシャル・ディグニティー(用語解説)は、最も基本的な惑星の力を示すものです。アクシデンタル・ディグニティー(用語解説)は、時と場合によって力や徳分を与えられるものです。
惑星が入っているサインの支配星(用語解説)のことを言います。たまには、エキザルテーション(用語解説)の支配星と述べて、特定のエッセンシャル・ディグニティーの惑星を指す場合もあります。
アセンダントの反対側、惑星や恒星が沈む部分。言葉の使い方はアセンダントと違い、文脈上ほとんどが点を指し示していて、第7ハウスを示すことはまれです。
サインを3分割した10度ごとの角度のこと。♈のサインの1番目のデーカン、2番目のデーカン、3番目のデーカンなどと呼んでいます。それぞれのデーカンには支配星が当てはめられていて、それらをフェースと呼んでいます。
デキスター・アスペクト、Dexter Aspect
字義通りだと、肩書の良さを示すアスペクト。紋章の右側のことを指す。しかし、占星術でのデキスター・アスペクトは、観察者がチャートの真ん中に立つとして、ある惑星が右側にあるサインに向かってアスペクトしていくこと。右側へアスペクトしに行くことは、例えば、♈のサインにある惑星が、♒、♑、♐のサインにある惑星にアスペクトしに行くことがデキスター・アスペクト。
※ 参照、 シニスター・アスペクト
惑星が自らのサインのオポジション(用語解説)のサイン位置に入っていると、一番弱くなるのでデトリメント(力をそがれる事)になります。
やぎのサイン(磨羯宮)の始まりの点に太陽が来たときに冬至です。ですから、そこを冬至点と呼びます。
同じ惑星が支配するサイン同士のこと。太陽と月以外の惑星は、2つずつのサインを受け持っている。それぞれを、同意するサインと呼ぶ。旅の途上で、同じ惑星によって支配されるサインがあると表現されている。
度数の数え方。どこから数え始めるのかは、図を参照してください。
七つの惑星では一番外側の天球を支配しています。惑星の天球では一番外側に位置するので、動きは緩慢です。一番という意味を持つので、第一ハウスを支配しています。宇宙の悪い狼と呼ばれ、ホラリー占星術では、しょっちゅう質問者の歓びを打ち砕く星として登場します。
セクトと、男性格の惑星が男性格のサインに入っていることと、同時に成立していること。アラビアでの、ヘイズと同じ。
サイン同士が120度離れている同士です。同じエレメント(用語解説)のサイン同士になります。同じエレメントに入っているので、そこにある惑星同士はそのことによって調和します。
サウス・ノード(用語解説)のことです。
ノース・ノード(用語解説)のことです。
トランスレーション・オブ・ライトとも言う。別の惑星を通して、他の惑星に光を届ける形で、形体が2つある。仮に、TL1とTL2とする。
TL1
惑星Aと、惑星Cがあるとして、その間にアスペクトが無かったり、アスペクトが遅く完成されたりする時に、惑星Bがあって、惑星Bが惑星Aからセパレートした時に惑星Aの光を背負い、惑星Bはその光を持って惑星Cに届ける形。
TL2
惑星Aは、始めにアスペクトする惑星Bに自分の光を押し付ける。惑星Bは、押し付けられた惑星Aの光を、惑星Cに届ける形。
TL1、及び、TL2のどちらも、惑星Aと惑星Cが、間に入った惑星Bによって結び付けられる。月はTL1の働きしかしないが、月の役割として「通信」という意味を持つので、無条件に行う。しかし、他の惑星たちが惑星Bになった場合、TL1にしろ、TL2にしろ、惑星Aとの間にリセプションが無ければ作用しない。そrどころか、妨害やバーニング、プロヒビションとなる。
1.4つのエレメントが、3つずつのサインを支配していることから、また、同じエレメントのサインを結ぶと三角形を成すことから、これをトリプリシティーと呼ぶ。
2.ドロセウスのトリプリシティーのロード(各エレメントを支配する、3つの惑星)。ドロセウスは、Carmen Astrologicumの中で、それぞれのエレメントのサインには、3つずつの支配星があることを述べている。ドロセウスが考案したわけではなく、この本から最初に見つかるので、ドロセウスのトリプリシティーと呼んでいる。
3.エッセンシャル・ディグニティー(用語解説)のうちの一つ。昼のエッセンシャル・ディグニティーと夜のエッセンシャル・ディグニティーがある。
ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』