カルディアンオーダー

A Chaldean Order



カルディアン・オーダーとは、古典的な惑星の並び順です

 

● カルディアン・オーダーとは、『アルマゲスト』(クラウディス・プトレマイオス[トレミー]著)に書かれた天宮図にある惑星の並び順です(天宮図は下図)。この天球に出てくる惑星たちは、時間を司る七つの惑星で、上から(遅い動きをする)順に、

 

土星  木星  火星  太陽  金星  水星  

 

となっています。この惑星の並び順が、カルディアン・オーダーです。

 

 

● プトレマイックな天宮図は、まったくコペルニクス的な天球とは違っていて、太陽中心ではありません。言わずと知れた地球中心のものです。サインの天球が最も外側に描かれます。その下の★が並んでいる場所は、恒星の天球でありそれをつなげた星座の天球ということになります。アリストテレスは、これよりも複雑な天宮図を持ち出していますが、単純化したものがこの天宮図です。

 

● 惑星は七つしか描かれていません。これでいいのです。動く天文学的な惑星は、元々時間を支配する役割を受け持てないないことから、占星術的な概念で惑星とはなれないのです。

 

● つまり、惑星とは天球構造の一層を担い、時間を支配する星のことです。

 

● 未だに西洋占星術は、上記のプトレマイオス的な天宮図を離れていないことが分かります。

 

● カルディアン・オーダーは、どこに使われているのか

 カルディアン・オーダーは、西洋占星術上の様々な場所に登場します。

 

● ハウスの支配星として、1ハウスから順番に左回りに土星、2ハウスに木星・・・ と配分されています。

 

● 惑星時間を把握するために使われます。惑星時間は、ネイタルの判断でも重要な位置を占めています。大雑把な一生をとらえるプロセスで使われます。

 

● 多少イレギュラーですが、サインの支配星もカルディアン・オーダーで並びます。