古典的な西洋占星術の法則

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レシーブとリセプション

ディグニティー

  ディグニティーには、

  • エッセンシャル・ディグニティーと、
  • アクシデンタル・ディグニティーがあります

● 西洋占星術界の用語は、これを把握することによって、全体的な理解が進むといっても過言では無いほど大切なものです。別の言い方をすると、用語の定義のギャップが、進捗度を遅らせる原因になっているとも言えます。例えば、惑星という定義を全くせずにチャートを眺め始める人と、惑星をまず定義してから西洋占星術の勉強に入って行く人とでは、(物事の捉え方)、考え方の違いから、理解度が異なってきてしまいます。

 

● 占星術の理解を遅らせているものの一つに、占星術用語が外来語のまま残っていることにも大きな要因があると考えています。17世紀以降、占星術は大きな変容を遂げたので、その為に日本に伝わっている占星術の用語も、占星術の源流からかなりずれ込んでしまっています。

 

そこで、完全ではないにしろ、基礎的な用語をまとめてみました。これまでに日本語で出版された西洋占星術の用語の解説は、それを説明する人達の理解に相当の差があり、このままではその壁がかなり厚いまま残ってしまう印象を受けています。そこで、占星術の理解の助けのために、古典的な文献を参照しつつ、用語解説として載せました。使われている占星術用語を全て私の一存で適切な日本語にするには敷居が高すぎるため、カタカナのままのものがほとんどです。

 

あまり頻度の高くない用語を載せるべきかどうかも迷いましたが、ある程度のことは載せるべきだと考え、一般的でないものも入れ込んでいこうと考えています。その中には滅多に使わないものもあると思います。英文の本で学ばない限り、出てこない用語もあります。

 

● 何故、用語解説が必要なのか

 

私は、これまでに占星術を教えてきた経験から、占星術のチャートの中の中心的な要素は三つであろうと考えています。それらは、サイン、惑星、ハウスです。一方、判断の要になるのは、ディグニティー、アスペクト、レセプションです。

 

ところが、巷の西洋占星術の日本語の本を読んでみると、サインと星座をいっしょくたの概念にしてあるものもありますし、惑星の定義をせずに解説されているものもあります。ハウスの幅を吟味せず、5度ルールが解説されていないものもあります。ディグニティーやリセプションに至っては、何も書かれていない教科書さえあります。アスペクトの解釈も、全く定義をせずにスタートさせているものもあります。

 

アスペクトは、サインと惑星の両方に関係のある事柄ですし、ディグニティーは大まかに2つの要素、〔強さと弱さ〕、〔良さと悪さ〕とに分類されます。リセプションは、アスペクトとも密接に絡んくる概念です。恒星は常に判断の重要な要素になるわけではなく、占星術の各ジャンルによって軽くとらえられたり、非常に重要に扱われたりします。

 

● 占星術のチャートの中の中心的な要素は三つです。

 

  それらは、サイン、惑星、ハウスです。

 

  判断の要になるのは、

 

  ディグニティー、アスペクト、リセプションです。

 



16世紀イタリアの占星家カルダンは次のように述べます。

 

  『奥義の至高のものは三つ。それは、理性、知性、経験である。
   判断の原則は四つ。惑星、ハウス、恒星、互いに置かれた位置である。』

 

訳の終節の部分、互いに置かれた位置関係は、サイン、ディスポジション、リセプションをも含んだものとも言えます。カルダンの格言にはサインが含まれていませんけれども、惑星が置かれた位置は、サインが無いと示せません。 

 

17世紀以降占星術は大きな変容を遂げました。その為に日本に伝わっている占星術用語も、占星術の源流からかなりずれ込んでしまいました。そこで、完全ではないにしろ、中心的な用語をまとめてみました。占星術と直接関係のない用語は極力省いていきます。

 

説明の中で、さらに用語解説を必要とするよく分らない言葉が出てくるかもしれません。それは、ご容赦ください。あるいは、お問い合わせのページから、リクエストください。