占星術用語、ABC順



■ 用 語 解 説 (A B C 順)

● Accidental Dignity (アクシデンタル・ディグニティー)

  ハウス位置を中心とした、ディグニティー。

 

  サイン位置から導き出されるエッセンシャル・ディグニティー以外のほとんど、と言っても構わない。惑星の強さが、強化されたり弱体化されたりすることに関連した、ディグニティーである。基本的なディグニティーに対して、アクシデンタル・ディグニティー(付随的なディグニティー)とも、捉えられる。

 

  Table of Accidental Dignity と呼ばれる表があり、点数が書かれていることがある。しかし、アクシデンタル・ディグニティーの点数は足せない。

 

● Advanced Houses ● Advancing

  有利なハウス。アングルと、サクシダント・ハウス。

 

  そこに入っていることを、アドバンシングと言う。

 

● Afflicted (アフリクト)

  惑星が他の要素(他の惑星、サイン位置、ハウス位置、恒星、両ノード等)から、当該の質問事項にとって危害を加えられていると考えられる状態をいいます。

 

  火星と金星がコンジャンクションしていても、恋愛のチャートで両惑星がアセンダントとディセンダントを占めているなら、それは愛の完成となりますからアフリクトではありません。

 

  一方、訴訟の問題ならディグニティーの高い方がもう片方をアフリクトしていることになるでしょう。金星ばかりがアフリクトを受けるわけではありません。時にはディグニティーの高い金星がディグニティーの低い火星をアフリクトしているかもしれません。 太陽と金星のコンジャンクションも、そう考えればコンバストであるからアフリクトされているとは言い切れない場合があります。

 

  一般的には、Cazimiという太陽の17.5分以内はとても良い状態のコンジャンクションですが、他はコンバストやアンダー・ザ・サンビームとなっていて、コンジャンクションのほとんどの場合はアフリクトの一種になります。

 

  そして、90度や180度の時も文脈上アフリクトとなる場合が多数発生します。

ノードとのコンジャンクションは、ベネフィックになったりアフリクトになったりします。

医療チャートでは、金星や木星とのコンジャンクションの場合でもアフリクトとなる可能性があります。

つまり、アフリクトという概念はアスペクトに固有の概念ではありません。

 

● Almuten アルムーテン(勝利者)

  あいうえお順の、「あるむーてん」参照のこと。

 

● Antiscia ● Antiscion 

  「影を投げかける」という感覚を持つ、サイン同士の位置。アンティシアの位置に惑星が置かれていれば、それがカスプや別の惑星でも、コンジャンクションをしているように考えられる場所。コンジャンクションは、昼の長さが同じ場所のことだから、アンティシアの場所は、まるでコンジャンクションのようなものだが、「影を投げかける」という意味から、まるで、影のように作用する。

 

  例えば、恋愛の質問で、アセンダントのロードと、7ハウスのロードがアンティシアになっていれば、どちらかが結婚を考えていない、実の無い「影のような」恋愛であり、不倫のような関係と読める。

 

  このような幻影に属するものであるから、生と死の問題には効かない。

 

● Application (アプリケーション)
  より速く動いている惑星が、別の惑星にコンジャンクションしたり、アスペクトをなしつつあるときのことを指します。金星が牡羊の5度、火星が獅子の10度にあるとき、トラインでアプローチしていることになります。しかし、金星が逆行している時はこう言いません。月は、速くて逆行しませんから、全ての惑星に対して、アプローチします。早さの順に惑星を並べると、月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星・の順番になります。細かく見ていくと、逆行でアプリケーションするときや、完全にアスペクトする前に順行に移ってしまう場合など、様々な場合があります。

 

● Aspect (アスペクト)
  サイン同志が形作る、角度のことです。トレマイックなアスペクトとそのキャラクターは、60度、90度、120度、180度です。コンジャンクションはアスペクトの種類に入りませんが、占星術の要素としては一番強い働きをすると言われています。アンティッションの方が強いという占星家もいます。

 

● Aversion(アバーション)嫌悪・見ないこと

  ある場所からの、2番目、6番目、8番目、又は、12番目のサイン

 

  ハウスにも適用される。例えば、アセンダントからのアバーションの場所は、アセンダントからのケーダントと呼ばれるハウスになる。2ハウス、6ハウス、8ハウス、12ハウスである。アセンダントからのケーダントは、リモートとも呼ばれる。

 

● Barring (バーリング)

 ある惑星とある惑星が結び付き、何かを完成をしようとするのを、第3の惑星が遮ること。コンジャンクションでも、アスペクトでもバーリングは起こりえる。これまで、プロヒビションと呼ぶのが一般的であったが、バーリングの方が適切な用語。

 Blocking(ブロッキング) に同じ。

 

● Barren Signs (バーレンサイン)
  双児宮、獅子宮、処女宮(乙女のサイン)を指します。    。白羊宮(牡羊のサイン)と人馬宮(射手のサイン)と磨羯宮(山羊のサイン)は幾分バーレン・サインの傾向を持ちます。でも、妊娠の問題では完全な否定にはなりません。


● Benefic (ベネフィック)
  良いことを招来させるベネフィックな惑星は金星と木星です。金星と木星にコンジャンクションするときも、ベネフィックであるといいます。しかしながら、ベネフィックとマレフィックという意味合いは、アスペクトの種類によって発生するわけではなく、文脈上の事で発生する場合が多々あります。


● Besiege (ビシージ)
  二つのマレフィックな天体、土星と火星に挟まれた状態、または二つのベネフィックな天体、木星と金星に挟まれた状態を指します。例えば、火星10牡牛、金星13牡牛、土星15牡牛、とした場合、金星は、ビセージになるわけです。このような時、金星が主たる表意星だった場合、出来事は幸運の外側に置かれます。さらに、違った予期せぬアクシデントが生じると見ます。1999年小渕首相が倒れたときのチャートがそうでした。サインをまたいでもビシージングになります。これはアスペクトでもコンジャンクションでも無い概念です。つまり、火星10牡牛、金星28牡牛、土星6双子などでもです。Cazimi 又は in the Heart of the Sun コンジャンクションとは違う意味を持ちます。つまり、太陽と完全に一致(前17.5分、後ろ17.5分)する時です。どう発音するか分かりませんが、この場合はコンバストとは違う判断をします。品位が高いと見ます。Cazimi の意味は、太陽と一緒の椅子に座っているような、つまり王様と一緒に座っているような状態です(エズラ)コンバストと、アンダー・ザ・サン・ビームと、Cazimiの違いを理解して下さい。

  

● Blocking (ブロッキング)

 バーニングに同じ。

 

● Chaldaean Order (カルディアン・オーダー)
惑星の並んでいる順序のことで、土星→木星→火星→太陽→金星→水星→月→土星→… と連綿と続いていく並び方のことです。ハウスから導かれるルーラーとか、時間のルーラー、惑星のディグニティーの表のフェース等の部分で用いられています。星占い、ホラリー西洋占星術のトップ

 

● Collection of light (コレクション・オブ・ライト)
重い星が、メイジャーなアスペクト内にある他の二つの星の光を集め、くっつけるような働きを指していいます。


● Combust (コンバスト)又はCombustion(コンビューション)
太陽のオーブに入っていることを指します。ただし、同じサイン内でという、制約が付きます。そして、太陽とのオーブは8.5度です。例えば木星が牡羊の8度にいて、太陽が18度だと、Combustではありません。アンダー・ザ・サンビームになります。ホラリーなどで、アセンダントのルーラーがコンバストだと、たいていの場合、カレントが強い恐れを誰かに対して、抱いていたりします。DebilitateFortifyの逆の意味です。惑星がフォール、デトリメント、ケーデントハウスに入っている、他の惑星からアフリクトされている等々、デグニティーが損なわれているときのことです。

  

● Combusta Way(コンバスタ・ウェイ)

 月が、満月の時に、焼けつくような暑い道を通っているとして、元気になれない状況にある状況を示す語。満月が「月にとって」、良くないとされる意味。他にも、満月の時には、太陽に最大限従っているとして、自由意思を発揮できないとする考え方もある。リセプションが無ければ、満月は、ほぼ月にとって良くない状況である。

 

● Debilities (デビィリティー)
サイン位置で考慮されるエッセンシャル・デビリティー。ハウス位置や他の惑星との関係で考慮されるアクシデンタル・デビリティーがあります。エッセンシャル・デビリティーには、フォール、デトリメント、ペレグリン等があります。アクシデンタル・デビリティーには、土星や火星と一緒の場合、アルゴルとのコンジャンクション(牡牛26度に前後5度)、土星や火星とクォータイルやオポジション、6ハウス在、8ハウス在、12ハウス在、コンバスト、アンダー・ザ・サンビームなどがあります。Decreasing in Light月の満月から新月までの間、光が減る期間を言います。

 

● Decans(デーカン)

 デーカン(deca-10…)は、10という数字を表していて、黄道帯を10度毎に区切ったもののことです。元来はエジプト人によって識別された36の星の集まりで、夜の時間帯を述べる為に使われました。アレクサンドリア人は、10度毎に、その長さを秩序立て、(こうして、デーカンという名が「10(度)の支配者」を意味することにあいなったのですが)、それらに守護星となる惑星を、カルディアン・オーダー順に割り当て、12のサインそれぞれに3つずつに配分しました。これらの守護星がフェースです。

 

 カルディアン・オーダーによるスタート位置は、♌(獅子)のサインです。太陽の支配する場所が、サインの一定の基準位置になっていることを示します。

 

 ♓(♓)のサインも土星からスタートしていますが、♓の終りと♈の始めが共に火星→火星と続くことから、そこがつなぎ目であることが分かります。

 ※ 参照 Paranatellonta (パラナテロンタ)

 ※ 参照 Faces (フェース)

 

● Dexter Aspect(デキスター・アスペクト)

  チャートの真ん中に立ち、サインを見ると、今居るサインから、右手側へとアスペクトするものが、デキスター・アスペクトです。

 

  月が天秤♎のサインにあって、♊、♋、♌のサインにある惑星にコンタクトするようなことを指しています。

 

● Disposition(ディスポジション)

  英語では “気質” であるが、占星術的には、あまりその意味を持たない。

  ラテン語の affectus。ディスポジション “配置” は、「ディスポジター」を思い起こさせる。 (ディスポジターは、何らかのロード、又は、ルーラーである)。従って、ディスポジションは、配置を押し付けること、委任をすることを示唆する。ラテン語役者のヘルマンは、affectusは、実のところ、惑星の運んでいるものの全てと、惑星の強さと弱さに沿わせた、惑星の関係性と相関関係であると説いている。しかし、この置かれている (ディスポジションしている[位置している]) 1義的な感覚は、2義的に惑星の関係性と相関関係を示すとしても、許される。

 

● Dispositor (ディスポジター)
惑星が入っているサイン位置のディグニティーに対するルーラーのこと。太陽が乙女に入っていた場合、乙女のハウス・オブ・プラネットは水星なので、乙女のサイン(ハウス)のディスポジターはこの時 水星 ということになります。また、ディグニティーのエキザルテーションから見た場合、天秤に木星が入っているとすると、土星がエキザルテーションのディスポジターということになります。

 

● Dissociate applications (デソシエイト・アプリケーション)
  Void of course の概念の中で惑星のアスペクトがサインをまたいでいても効力があることを指します。しかしこれは、月が次のサインに入ってから効き目があるので、現在アスペクトしているかどうかは別の話です。例えば、月が26山羊00にあったとして、木星が06双子00にあった場合、このアプリケーション(接近)はVoidをうち消しすがごとく映ります。それはサイン同士がアスペクトしていませんが、月は状況を変えればアスペクトするからです。しかも、状況が変化することは事実です。月がサインをまたいで水瓶に入らないと、トラインが有効となりませんが、有効と判断しても差し支えない状況にやがてなります。この時点ですでに有効であるとするのが、デソシエイト・アスペクトです中世ヨーロッパの占星家エズラがこの事を論説しています。

  "If the two planets should be in two signs and each one of them should be in the force of the other's body, they must not be said to be in conjunction, because they are in different signs. That is the opinion of the ancient scientists, but I, Abraham, the compiler of this book, disagree with them;"

  「もし、二つの惑星が二つのサインに入っていて(違うサインにあるので、これをコンジャンクションとは言わない)も、そのうちの一つはもう一方に力を及ぼす。この本の編集者である私アブラハムは、これ(いにしえの科学者はコンジャンクションとは言わないこと)に異議を唱えるものである」。

 

  彼がこの論説を発表して以来、17世紀にはデソシエイト・アプリケーションの考え方が一般的になりました。ウィリアム・リリーもこの方法を彼の占断に疑いなく取り入れています。でも、私はこの意見に再び意義を唱えます。アスペクトはアスペクト、サイン同士で起きる事柄を指し、いくら次のサインに確実に入るといえども、現在の所それはボイドです。

 

 

 

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