ネイタルは分かり易いのか?

例えばネイタルで、6ハウスのルーラーが3ハウスのルーラーと10ハウスのルーラーにレシーブされていて、ディグニティーの無い状態で12ハウスに入っていて、その3ハウスのルーラーと10ハウスのルーラーとなっている惑星とアスペクトしているなら、どうなるかというと・・・

こう説明した所で、それは一体なに? どういう状態?

となるでしょう。

 

6ハウスのルーラーという意味、12ハウスに入っているという意味、ディグニティーを持っていないということ、レシーブされている惑星にアスペクトしに行っているということ、これらのことを個別にしっかり理解していないと、その6ハウスのルーラーが何を意味するのか分からなくなるでしょう。

 

ネイタルは、意外と難しのです。

 

まず、6ハウスは子供の所有物かもしれません。子供がいないとなると、伯父さんや叔母さんかもしれません。その人が近くに住んでいないとなると、従業員やペットのことかもしれません。あるいは、結婚した旦那様のことを悪く言いふらす、かつての旦那様の恋人かもしれません。

 

その惑星が12ハウスに入っているということは、どういう意味なのでしょうか?

 

その人が、あるいは、物が、自分にとって良く無い影響下、又は、良い意味で生活を正しなさいと言うのかもしれません。それは、全く分からないのです。ただ、その中の一つは作用するでしょう。

これらの言葉の意味を知るということも大事ですが、占星術的な感性を磨くことも、この段階になってくると必要になります。既にホラリーを学んでいれば、言葉の意味が違和感なく受け入れられるのですが、その基礎が無いままここまで昇って来ると、それってどういうこと?  と、なりがちなのです。

 

又、本当に意味の無いことは起こりそうにありません。未婚で、40代に祖父からの財産が来ると示されていたとしても、既に祖父がこの世を去っていれば、それはやって来ません。代わりに別のことが起きるでしょう。ペットの家が与えられるだけかもしれないのです。

既に起きてしまった有名人のよく知られている事柄を、惑星を使って説明ができるというのは、そういう事です。今からの事は、どれが出てくるか、その中の一つの作用が出てくることは間違いないのです。でも、どれかが出てくるとしか言えないのです。

 

それでも、その人のことを良く知っている人なら、ああ、その人には伯父さんが居ると分かっているかもしれません。多くの従業員を抱えていると知っているかもしれません。相手のことをよく知っていればよく知っているほど、限定はできてきます。

 

ネイタルは、その人のことをよく知っていればより分かると言われるのはそこに所以があります。何も知らない人のネイタルを判断してと言われても、それが犬の誕生日かもしれないのです。

 

 

 

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