西洋占星術の基礎が終わってから、左記の本にある、第二章「惑星の評価方法」から学び始めるコースです。
現在、ネイタル占星術からいきなり学ぶコースは行っておりません。必ず、ホラリー占星術のコースから受講ください。ネイタル占星術では、惑星たちの動きを体感できません。空にある惑星たちが私たちと連動しているという実感や感動を得ないと、占星術の勉強そのものが続けられないのです。
いくら星が好きでも、空にある星々と人生が同期しているという体験や感動を得た方が長く学べ、神とか仏とか大宇宙生命体の存在を信じることができ、それで初めて深く学ぼうとしますし、続けることができるのです。
体験できる占星術コースである、ホラリー占星術から学んでください。
西洋占星術を学んでいると、いずれトランシット(又は、トランジット)というテクニックに巡り合います。これが、効くときと効かないときがある、というのをご存じだと思います。私のアセンダントは蟹のサインなので、月は激しくトランシットでコンジャンクションを繰り返します。でも、何も起きません。
そのせいで、私はトランシットを直ぐに不確実な技術なのだと見破れました。ところが、巷の占星術教室では、トランシットを重要な技術であるかのごとく伝えています。一体全体どういうことなのでしょうか?
トランシットが効くときもある! そうなので。効くときが確かにあるのです。全てが効かず、特定のトランシットが効いてしまう。何故?
それは、ベースになるものが機能してこそ、トランシットが効くのです。それを理解するには、タイム・ロード・システムといわれる各種の技法を学ばなければなりません。それらは、プライマリー・ディレクション、各惑星のレボリューション(その中でも、太陽リターンと呼ばれるもの)、プロフェクションなどの技法です。他にも様々な技法が考案されてきましたが、この3つは古代のどの占星家も使っていた技法です。
じゃあ、そのベースになるものは何か? もちろん、ネイタルのチャートそのものが最も基本的なものになりますが、プライマリー・ディレクションという技術があって、そのプライマリー・ディレクションの各惑星の期間中※1に最も機能する惑星が決められていきます。
さらに、そのプライマリー・ディレクションだけでも割り出すことが至難で、プロフェクションという技術が重ね合わされます。プロフェクションという技術は、最近にわかに脚光を浴びていますが、単独で使うには心許ないテクニックで、プライマリー・ディレクションやレボリューション(≒太陽リターン)という技術を重ね合わせないと、本来の有用性が発揮されません。
それぞれの技術が単独では、どれも本来の姿形を整えてくれないのです。
これは、西洋占星術の歴史的な大家が辿っていた伝えられた技術です。ただし、どの占星家も、それぞれのテクニックを単独で説明しようとしているのですが、合体して使う場合にはどう使うかまでは詳しく説明していません。
プロフェクションを単独で理解しても、プロフェクションだけで、本年はどうのこうのと述べるには「何かが不足」するのです。ベースになるプライマリー・ディレクションの理解への不足です。
そして、多くの占星家がプライマリー・ディレクションの理解を先送りします。何故なら、数学的な理解が必要だと「信じ込んでいる」からです。安心して下さい。プライマリー・ディレクションこそ西洋占星術の未来予測には絶対に必要な基礎的なテクニックですが、それを数学的な理解を経ずに、必要な部分だけを知ることのできる西洋占星術スクールがここに誕生しました。
西洋占星術のネイタルの講座を始めます。中身は、かなり今日伝えられている西洋占星術とは違っていますが、占い本来の未来予測を中心にしています。それゆえ、ひじょうに哲学的な側面を含んでいます。「未来予測なんてしてもいいのか?」では、「占いとは何か?」 等々、過去の西洋占星術が取り組んだはずの命題を一つ一つ解明していき、自分なりの答えを得るプロセスが含まれています。
このプロセスの必要性は、占いそのものが、自分の人生への考え方を他人に押し付ける、哲学的なリーディング形態を取る占い師が多すぎることにあります。つまり、哲学しているようで、哲学しておらず、単に自分の思いをクライアントに語っていて、占いの形態をとっていない占いのことを指しています。
西洋占星術の世界には、現在、モダンな占星術と、古典的な占星術の2つが存在します。この2つは、ある意味、補完し合っている部分があります。モダンな占星術は、チャート全体をその人の内面的なものを表すものとして研究が進められてきました。
一方、古典的な西洋占星術は、当初から、その人の置かれた社会的立場はどういったものなのか、どのような地位や家族関係を構築していくのか、どちらかというと外面的なものを表すものとして構築されてきました。
人間というのは、内面と外面の両方を持つものですから、どちらも疎かにできないということになります。私の研究してきた古典的な西洋占星術は、外面的なものを誕生日の星の位置を使ってどう捉えるかにウェイトがかかったものです。それをご承知のうえで、スクールを受講するかどうかをご決断ください。
心理学的で内面的なものを追い求めている、つまり、自分を知るということは、心を知ることだという方は、モダンな西洋占星術の方が理に叶っているでしょう。
当、ネイタル占星術 スクールは、外的な要因により、あるいは肉体的な要因により、今後どのような人生を歩んでいくのかに主眼を置いています。いわゆる、予言的なテクニックを伝えることを目的としたスクールです。
古典的な文献類は、個々に書かれていて、どう組み合わせるかまでは書かれていません。
しかし、今日、欧米での研究が進み、それらのテクニックをどう組み合わせれば予言的なテクニックとして使えるレベルになるのかが分かってきました。それを、分かり易く伝えていきたいと考えてこのコースを新設することにしました。
既に、古典的なネイタル占星術のテクストを幾つも読み込んできましたが、どう使えば良いのかが今ひとつピンときませんでしたし、伝えるといっても、そのまま伝えても、どう使えば良いのかが分からなければ、伝える意味もないとも思っていました。
2022年、チャールス・オバート氏の三冊の本を読むことで、見事に伝える方法が組み立てられたのです。プライマリー・ディレクション、プロフェクション、レボリューション、トランシットが所を得たのです。
これまで学んできたことが無駄ではなかったことを知りました。ジョン・フローリー氏のネイタルコースを中途で挫折した私は、これで良かったと思っています。
イギリスで始まった近代のネイタルのコースは、ジョン・フローリー氏のネイタルコースも同じようなもので、始まりは気質の判断です。チャールス・オバート氏は、ネイタルの気質の判断をそれほど重要ではないと、二の次に置いています。同じように考える人がいるのだと思った次第です。
ウィリアム・リリーの第三書を基本とした、イギリス出身のオリビア・バークレーの一門では、どうしてもウィリアム・リリーの書いたネイタルの本から逸脱することができないでいました。現在では違っていますが、長い間気質の判断を欠かせないものとして捉えていました。
それが不必要だと言っているわけではありません。第一関門ではないと言っています。確かに気質の判断は分かり易く、なるほどと納得できることがあるので、占星術にのめり込む切り口の一つではあります。
しかし、予言的なテクニックには、それほど必要ではない部分なのです。古典的な占星術には、幾つもの予言的なテクニックがありますが、それをどう捉え、どう組み合わせ、どう読むかなどを具体的に書き留めた占星術のテクストは、現代まで待たなければならなかったのです。
まだまだ、これからも発展していくでしょう。その突端をお伝えしたく、ネイタル占星術のコースを始めます。
何が必要なのか。
下記は、コースでお伝えする幾つかの主要なものです。5つあります。
等々、どうしても把握しておかなければならないものが、これだけあります。これらのテクニックは、ほぼ日本の西洋占星術クラスでは伝えられていないものばかりです。特に、プライマリー・ディレクションは、数学の知識を要らないくらいに噛み砕いて伝えている教室は、日本には無いはずです。もちろん、数学的な素養があった方が良いに決まっていますが、ネイタルの予言的なテクニックにおいては、完全な知識である必要はありません。
プライマリー・ディレクションに関して完全な知識を得るには、数学から学び直さなければなりませんし、それなりに英文の本を読まなければ掴めません。でも、大丈夫です。数学の知識がなくても、概略は伝わりますし、実際に予言的なテクニックを駆使するようになれば、プログラムが補助してくれます。そのプログラムの名前は、「Morinus(モリナス)」[フリー・ソフト]と言います。数学者の名前が付いたプログラムですが、これを使いこなす(慣れる)方がよほど早く習得できます。その使い方もお伝えします。
歴史に基づくものはもちろんですが、占星術には必ず哲学的なものが付随しています。
コースでは、クライアントとの話し合いの中で、クライアントに心を開いてもらうためにどのような方法を取ればよいのかまでを伝えていきます。これは、占星術のテクニックではありませんが、占星術のテクニックを使うがゆえのメリットといったものがあることを知って頂くためにコースに含ませました。
これによって、『セッション』といった形でクライアントの方々と向き合うことができるようになりますから、1年分の予言的なものをお伝えするだけで、1万円という鑑定料を頂けるようになるはずです。つまり、2年分なら2万円、3年分なら3万円と納得して払って頂けるようになります。
この『セッション』には、クライアント様とのコミュニケーションが欠かせません。また、最初の段階で密接な関係を築けます。その為のチャートのリーディングの基礎から順番に、階梯を追ってお伝えしていきます。
上記の本は、チャールズ・オバート氏が著した、西洋占星術のケプラー・カレッジの教科書のうちの一冊です。欧米の占星術スクールではどのようなことが教えられているのかが垣間見れます。
上記の本は、当クラスの初級・中級のテクストです
教科書は、『星の階梯(かいてい) I』と『星の階梯 II』その中身は、アラビア時代に書かれた法則に裏打ちされていて、世界中のスクールと比較しても引けを取らないものです。占星術の中でも最も簡単なホラリー占星術から学び始めます。
● まずは、初級、中級コースを終えてください。この部分を飛ばすことはできません。これまでにも、初級、中級コースを飛ばして、上級コースだけを受けたいと言われたことがあります。そこで簡単な質問を2~3してみると、答えられた方がいらっしゃいません。それくらい、基礎を知っている人はいないのです。もちろん、初級から学んでいただいています。
● 詳しいスクールの概要 ← クリックして頂くと、別ページへ
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人生は、決められているのでしょうか? それとも、自由に選択できるものなのでしょうか?
私は、大雑把には決まっていると考えています。もし、生命体の魂が同じように作られていたとしたら、その中に自由意思も込められたことと思います。遠い遠い過去には、違いはありませんでした。長い長い魂の変遷の道のりで、同じ場所を占めることができないという違いがまま生じることから、少しづつ違いが生じたものと思います。つまり、あなたと私が違うということが、自由意思を証明しているわけです。選べる違いが無かったら、魂の分化はことほど進まなかったでしょう。
人生は、確実に変えることができます。それを分かっていて、ネイタルの占星術なんて必要なんでしょうか?
人生は、変えていけるものです。
でも、占星術は当たります。矛盾じゃないのかと言われます。
私の言っているのは、人生はコツコツ、目の前の事柄は素直に直ぐに、と言っているわけです。直ぐには変わりません(それは、星で判断できます)。でも、人生は、徐々に時間をかけて変えていけます(何10年もかかるかもしれません)。
私が西洋占星術に興味を持ったのは、恋愛に悩んでいた中学生の頃でした。彼女とのことで、どこかに良い兆しが出ていないのか、いろいろ調べたのものです。
当時の西洋占星術の本は、性格占いのようなもので、「あなたは、情報に一喜一憂し、心を揺らす。来年は変化の年。」など、誰にとっても当たり前のことを、さも、自分のために書かれているように思い込んでいました。
でも、他の人のことも読んでいくと、どれもこれも、自分にも当てはまることばかり! これって占いというよりも、「西洋占星術そのものが、人生の指針みたいなもの」なのかと考えるようにもなりました。
占えるのか? というと、何も占えませんでした。それなのに、何が魅力なのか、西洋占星術の深みにはまっていったのです。
当たると評判の、ホラリー西洋占星術に出会うのは、その後30年も経ってからです。
※ 1 タームのディレクション、あるいは、バウンドのディレクション位置です。
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ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』