心は体のどこに眠るのか

西洋占星術では、体の格好、容姿、見た目の良さ、悪さなどは、アセンダント、アセンダントのルーラー、そして月に強く関わっていると考えます。

もちろん、単純にはいきません。アセンダントに2~3度でアスペクトしている惑星も考慮の対象になります。アセンダントのルーラーに正確に上記の度数ぐらいでアスペクトしている惑星も考慮の対象となります。


心は、その体を後ろから支えるものとして、月のディスポジターとアセンダントのルーラーのディスポジターを観察するとします。

リリーはこの考え方の他に、水星を付け加えています。もちろん、彼独自の発案ではありません。水星を心の表示星の一つとした解釈もあるのです。

それにしても、心はどこに宿るのでしょう。脳内、心臓、喉、体全体、体外、いろいろな考え方があります。どこと、特定することもできません。それが一般的に素直な感覚だと思います。体のどこかが不調だと、かゆみや小さな痛みが有るだけで、何となく不断の心の調子が狂います。このことからも、心は、体全体に行き渡っていると考えた方が自然です。

 

それを西洋占星術では、体に影響を与えるものと捉えたのですね。体を受け取っているもの、背後から支えているもの。まさに、ディスポジターです。

この他に、西洋占星術の勉強を重ねて行くと、○○を支えるもの、これを捉えるものとしてディスポジターが使われることがよくあります。レシーバーであり、ディスポジターは、このような感覚で捉えられます。

 

良い家の方角は?

家を示す4ハウスのカスプは常に北です。これを採用しないということは、直ぐに判断できます。じゃあ、4ハウスのルーラーが入っているサインなのか、ハウスなのか、という問題になります。それがたまたま10ハウスに入っていたとしましょう。これなら、4ハウスのルーラーのある場所によって、方角を一番目に決められますから、しかも、常に同じということは無いので採用できます。10ハウスは南です。

 

というようにディスポジターを使います。

ディスポジターを一回目に使えない例というのもあります。実例を直ぐに出せませんが、あり得るのです。そういう場合は、ディスポジターのディスポジターを使うか、他の惑星のディスポジターを探しに行かなくてはいけません。

 

でも、ディスポジターはどこかで止める感覚が、必ず必要です。どこまでもネスティングしていくと、訳と理由が分からなくなるからです。

 

話を心に戻すと、心の状態というのは、チャートでどのように示されるのでしょうか?

 

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