歴史に基く 具体的なことに 具体的に答えられる

西洋占星術を伝えています


17世紀以前に存在していた、歴史に基いた西洋占星術を伝えています。

 金星が財産を示すと思われている方々多いのですが、

 歴史的には、木星が財産を示します。何故、変わってしまったのでしょうか?



本で読んだのと、ちょっと違うぞ、と思った瞬間

 

 私は長い間 西洋占星術を学んできました。西洋占星術とは、今から約2,400年ほど前にできたホロスコープを使う占星術です。その占星術は、ホロスコープ上に置かれる目に見える7つの惑星、ハウス、サインなどを使う占いです。(ホロスコープをこれ以降、チャートと書きます)学んでいる途上で古典的な西洋占星術に出会い(1999年)ます。

  

古典的な西洋占星術は非常に具体的な質問に答えてくれます。「港に帰ってくるはずの船が期日に戻ってこない。難破したのか? 無事帰ってくるのか?」 などの質問に答えを与えていました。 

 

具体的な質問に、具体的な答えを与える占星術が存在していることそのものが不思議でした。2001年当時、古典的な占星術の本は英文のものしかなかったのでジョン・フローリー氏に師事し、ホラリー占星術のコースを2005年4月に日本人として初めて卒業、「ホラリー・クラフトマン・ザ・ファーストイン・ジャパン」という称号を得ました。 

  

● 私たちが取り組む西洋占星術の歴史は長くても約2,400年ほどです。

 

実際の星座だけを使った星占いほど古くはありません。星座の中にはアンドロメダ座とか、オリオン座だとか、ペガスス座などもあり、古代の星占いはそれらを使っていました。

 

(星座は聖書にも出て来るとても古いものです。西洋占星術で使う4つのエレメントはギリシャの哲学者[エンペド・クロス(紀元前5世紀)]がおおよそ2,500年前に考案しました。それ以前には無かったものを使うことはできませんから、西洋占星術は約2,400年ほどしか経っていません)更に述べると、春分点を発見したのはカルディア人であり、現在、私たちは、これを星座と間違えて使っています。春分点の発見も約2,500年前のことになります。したがって、春分点を使う全ての占いは2,500年を遡れないことにもなります。


 私は西洋占星術を学ぶ過程で、全く占星術が分からなくなった時期もあります。四柱推命やインド占星術の方がいいのではないかと考えていた時期もありました。読める本が無かったからです。今となっては読める本が無かった(日本語の本)ことが幸いで、英文で読むべきだったのです。

 

英文の西洋占星術の本を読むようになったのは1999年のことで、その内容に驚愕しました。これまでに教えられてきたことと全く違っていたからです。長い間、私は サインハウス の占星術を学んでいたことを知りました。※1 これは、新しく17世紀ごろに作られた占星術で、サインの意味が、そのままハウスの意味になっている占星術だったのです。例えば、1番目のサインは♈のサインですから、1ハウスは♈のサインの意味を持つものとしている占星術です。でも、英文のテクストから、そうではないことを知らされました。

 

英文の本では、1ハウスは土星や水星に密接に関係するハウスで、♈のサインに上昇するという意味はありませんでした。1ハウスには、上昇のハウスという意味が当たり前のように付いています。また、火星の意味も1ハウスにはありません !  火星の意味は3ハウスとか、6ハウスの中にあったのです。

 

これだけでも驚きですが、それよりも分からないことだらけでした。トランスファー・オブ・ライト? それって、私の理解と合っているの? 案の定、私の理解と違っていました。リセプションが無いと、惑星同士がアスペクトしないこともあります。そんなこんなを学んでいくと、様々な新発見がありました。※2

 

 

学び始めて30年ほど経ってから初めてレシーブ、リセプションという概念を知りました。 

 

又、ディグニティーというものがあって、その中にエッセンシャル・ディグニティーとアクシデンタル・ディグニティーの二種類のものがあることを知りました。

 

 アスペクトには幾つもの意味があることもようやく知りました。惑星は光を運ぶということが、最も刺激的でした。西洋占星術の中には、まだまだ知らない法則が多く眠っています。 


  • 当スクールでは、古典的なテクスト類に出て来ることや、古典的な法則を逸脱するものはほとんどありません。
    (少し逸脱しています)意味深で難しく思えますが、惑星の動きは複雑で、古典的なテクスト類に全ての動きが描かれているとは到底思えません。つまり、経験も入っているということです。しかし、1回だけそうなったというのでは心もとないので、複数回確かめたことを伝えています。同じような状況が出るのかというと複雑ゆえになかなか出てきません。

  • 簡単に見ることのできるエンターテイメントな占星術ではありません。それだけ、キチンと整えられたものを伝えているということです。西洋占星術の歴史から学び始めます。歴史を知らないと、どこで法則が変更されたのかさえも分かりませんし、何が変更されて、簡単にされているのかも分かりません。むろん、完全な西洋占星術の歴史は分りませんけれども、概略をつかむことで何が重要なのかが分かってきます。

  • 他では伝えられていないこともお伝えしています。リセプションについて伝える教室は増えてきていますが、内容については他の追従を許していません。簡単な事柄なのですが、アスペクトの意義さえも伝えられていない状況下で、アスペクトとは何かを伝えています。伝えるだけではなく、それを使った実際のチャートを解釈していくプロセスを取ることで、確実に身に付けていただいています。本を読むだけでは分からないところだらけなのが西洋占星術です。

 昭和25年以前、時計はとても高価なものでした。ヨハネス・グーテンベルグ(1398-1468)以前になると、カレンダーもまともなものはありませんでした(数年毎に変わったりした)から、誕生日なぞ知るよしもない人たちばかりが大勢いたのです。

 

それなのに、西洋占星術が誕生日を使って占えた❓ なんて、本当なのでしょうか❓ ※3

 

15世紀以前から存在していた占いは、誕生日を使って占っていたの❓

ひょっとしたら、誕生日に基づかない占いがあったのではと思いませんか 

 

私はジョン・フローリー氏に付いてから、西洋占星術の基礎から学び直しました。基礎の中身は、アスペクトとは、オーブとは、リセプションとは、ディグニティーとは、ハウスとは、等々をきちんと把握することでした。

 

西洋占星術のメソッドの中には、アスペクトを実感させてくれる体系があります。オーブを体感できる仕組みが伝わっています。リセプションが効くことを体験できます。そうやって法則を鵜呑みにせずに確実に実体験を通して法則が身に付くステップ(階梯かいてい)があったのです。

 

一旦、確実な法則を体感すると忘れることはありません。つまり、西洋占星術は記憶を頼りに読み解くものではなかったのです。私も何度も体験しましたが、ステップごとにつかむものがあります。学んでいる途上で何度も腑に落ちるものを体験します。それによって、確実にチャートを読む力が付いていきました。それらは、惑星の意味を(覚えるじゃなく)つかむ処から始まります。

 



 西洋占星術の奥は深く、簡単な質問を、長い歴史を通して残されてきた法則で紐解くと結果が得られます。何よりも、自分で解けることが魅力です。自分で解くことで感動を覚えるのです。具体的な質問具体的な答えを与えてくれます。実に不思議です。法則はしかめっ面をした厳格なものというよりも、先人たちの残してくれた一連の提案と受け止めればいいでしょう。

  

例えば、恋愛の質問では、相手の誕生日が分からなくても解けます。

相手の気持ちまでもが分かってしまいます。

クライアントの気持ちも、気付いていない所まで分かってしまいます。

  


 宇宙の法則を実感させてくれることがあります

質問者は、何故、適切な時間を選んで占い師の元にやって来るのでしょうか

 

占い師が質問を聞いた時間と場所で判断をするのに、適切なチャートが出来上がります。

  

解けるのが不思議なくらいです。天の采配、そして、多くの法則を見つけてくれた過去の先人たちの叡智のお陰です。それだけで解けるのかというと、質問をしてくれるクライアントも必要ですし、その質問をたずさえて、チャートを作る瞬間にあなたの元へと尋ねて来る時間(あるいは、あなたがメールを開く瞬間)が更に不思議です。

   

きっと宇宙が同期をしてくれているからでしょう。答えを出すために、わざわざ宇宙が動くわけではなく、クライアントがちょうど時間を選んで尋ねる神秘は解けません。宇宙が、時間を選ばせてくれているのでしょう。自ずとそうなる、としか言いようがありません。

  

占星術を行う立場からすれば、宇宙が全ての魂と同期していることを実感します。

 

そして何よりも、「お客様の具体的な質問に、具体的な答えを与えていく」という、真の占いの効果を発揮していくことができ、それをお客様に実感していただけます。



 ※1 英語圏では、これをアルファベット的な占星術と呼んでいます。

 ※2 レシーブ、恒星、アクシデンタル・ディグニティーなど、とても多くの事柄を知りました

 ※3 母子手帳は昭和23年頃、日本が発祥の地です。今では、世界50か国に広がっています。