講座の開始は、同日、午後 1:30 より ~ 午後 9:00 頃まで
途中、休憩時間、食事時間は取ります。
お勧めの参加方法
金沢市内は能登地震の影響をあまり受けていません。また、良き日本を感じさせてくれる観光名所が随所にあります。ですから、1日前に金沢に入って頂くか、講座後に1日取って頂き、金沢観光をしていただくと有意義かもしれません。
金沢市内での観光には、観光ボランティア「まいどさん」の方々が、申し込めば付いて頂けます。
講座内容
ご自分のネイタルチャート(ネイティビティー)を、ご持参ください。
〇 古典占星術の歴史
〇 惑星のセクトについて
西洋占星術のリーディングの始まりには、必ずセクトの判断から始められます。
ひじょうに単純かつ明瞭です。
この段階では、水星だけが問題になります。
🔴 各種の、惑星の歓喜状態
これには、6つの区分する方法が伝えられています。6つともお話しますが、その中でも、重要な3つに絞って解説していきます。
🔴 各惑星のディスポジターの把握
エジプシャン・タームの表をお渡しします。
それに基づき、各自でディスポジターの把握をしていただき、どのような条件となっているかを把握していきます。この分析によって、徐々に惑星が良く置かれているのか、通常の状態で置かれているかが分かってきます。ときには、デトリメントやフォールの惑星であっても、良い働きをしている惑星もあります。それが査定の段階で露わになります。
🔴 再び、歴史
最初の歴史ガイダンスは、1時間程度で概略を話すだけですが、この段階では、前の講座で学んだ、セクトや惑星の歓喜状態、あるいはディスポジターの把握が、天文学的な観察の歴史と密接に絡んでいたことをお話します。
興味を持っていただける歴史になると思います。何故なら、天文による惑星の観測が西洋占星術の歴史と密接に関係していることが分かるからです。
連綿と伝えられてきたものなのか、それとも創作されたものなか?
この段階で把握できる人も出てきます。
太陽フェーズの理解は、西洋占星術の判断では欠かせない要素です。多人数参加のワークショップ形式では、各人が惑星の役を行ってもらい、視覚的にこれを理解することができます。
上位の惑星(火星、木星、土星)と、下位の惑星(金星、水星)のシノディック・サイクルは、個々に理解しないといけません。複雑な事柄を理解するときには、視覚に訴えるのが早く、人数が集まるワークショップならではの試みです。
月のフェーズの理解も重要です。西洋占星術上というよりも、古代の人々が月をどう捉えていたのかが、西洋占星術にも取り入れられてきました。月は次のように考えられれていました。
月の天球は私たちに最も近いので、月は他の惑星の醸し出すものを集め、それを私たちに届ける役割を持つと考えられたのです。各惑星は力を持ち、それを地上の生命体の物理的な存在へと引き渡す役割を持つものと捉えたのです。
すると、月のフェーズによって、私たちに届くものが異なってくるという考え方に通じていきます。月がアスペクトしているとか、アスペクトしていないことが、どういう意味を帯びるかも考えられることでしょう。
ここまで来ると、これらの査定で何が分かるのかに興味が湧くはずです。ここまででできる判断とは・・・
惑星をこと細かに分析していますから、当然、判断できることがあります。ただし、各個人によって同じようには出てきません。ですから、通常はクライアントと対話しながら「こういう類の経験はなかったですか?」と、尋ねながらコミュニケーションを図っていきます。30年前後生きていれば、惑星に基づく経験は必ずしていらっしゃいます。
そのために、各自のネイティビティーを持ってきて頂きたいのです。出生時間が分からなくても、概略のチャートでもいいですので、お持ちください。
これまでの知識も役に立ちます。
古典的な幾つかの技術は、これまで学ばれてきたものとは全く違います。技術的背景・歴史的背景を知っているからこそ、違いが分かるものもあるわけです。
古典的な西洋占星術を、これまでのものと比較しながら学べる楽しみもあります。それらをどう捉えるかは、各自の感性に関わっていますが、どちらの技術(古典的な技術か、これまで学んでこられた技術か)が、より正しく伝わってきたものなのか、ぜひ講座の中で確かめてください。
アラン・レオは、広く西洋占星術を残そうと心掛けました。
しかし、そこでは、古代の幾つものテクニックが、書かれずに封印されてしまいました。17世紀以前に西洋占星術が持っていた技術が、ほとんど失われてしまったのです。
その結果として、新しい想像で創造された技術が幾つも出てきました。
新しい技術が、過去の技術の上に建っているのであれば、それは更なる発展と言えますが、学べば学ぶほど、基礎の無い事柄の上に、土台も無く新設されたものということが分かってきます。つまり、過去の西洋占星術と違うものが付け加えられ、大切な技術が削除されたのです。月が通信を表しますし、お金を示すのは木星です。
講座へのお申込みフォーム
下記のメールフォームから、参加申し込みができます。
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メッセージ欄には、気掛かりなことや質問、抱負などをお書込み
ください。
時間的に可能かどうか分かりませんが、ロットの解説を一部行いたく思います。
何故、昼夜で計算式を異ならせるのか、異ならせないものもあるのか、実際にロットを考案した人たちは何を探るために考案したのか。現在、ヘレニズム占星術の研究で分かっている事柄をお伝えしたく思います。時間的に余裕があれば、の話です。
中には、どうしてそんな意味になるのか、意味不明なものもあります。ロットから来世が分かるとか、過去生が分かるとか、どうやっても証明できないものを持ち出す占星術師もいらっしゃいます。また、プトレマイオスや、ウィリアム・リリーが行ったように、昼夜の計算式を同じにしていることは、ヘレニズム時代の著作で、プトレマイオスだけがそれを行っています。でも、彼は明らかにこのロットの計算方式の採用により、実際の占星術師ではなかったことが明確になります。
それでも、プトレマイオスが著名なのは、他の西洋占星術への貢献度が高いからにほかなりません。彼が登場していなければ、サイドリアル方式からトロピカル方式への移換は行われなかったか、更に遅れていたでしょう。
講座を行う上での参考文献
デメトラ・ジョージ『Ancient Astrology』
クリス・ブレナン『ヘレニズム占星術』
パウルス・アレクサンドリヌス『Introductory Matters』
フィルミクス・マーテルナス『Matheseos』
テーベのヘパイスティオ『Apotelesmatics』
ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』