太 陽



● The Sun 太陽

  ホット&ドライ、昼の惑星、男性格。

 

  昼間、空に他の天体は見当たらず、太陽だけが燦々と輝き、陽の光として明るさをもたらし熱を与えてくれ、明らかに他の星々と違った力を備えています。

 

  太陽は比類のないもの、王権にあるもの、生気を与えるもの、モノを見る目に通じるものです。王権にあるとは、土星、木星、火星、「太陽」、金星、水星、月と並べた場合に、真ん中に座すからです。決して、太陽中心のコペルニクス的な構造から導き出された真ん中を意味するのではありません。そこで、様々な分野の王権にあるものは太陽とされます。金属の王として金、鳥の王として鷲、百獣の王としてライオン、宝石の王として金剛石(ダイヤモンド)等です。又、王権を得ている者ですから近づいてくる家来を、王権を奪いに来た輩として切り捨てます。これがコンバストの意味合いです。

 

  生気を与えるものとは、太陽は全ての動作の始まりに必要なホットを限りなく与えているものだからです。古代、物事の生じるきっかけは熱によって始まるとされました。また、太陽の熱と光を受けることで全ての動植物が育っています。

 


  エジプトの神話や、ギリシャ・ローマの神話から、西洋占星術の太陽も色濃い影響を受けています。女の神であったり、男の神であったりしましたが、西洋占星術では男の神として定着しました。特にアポロンと強く関連させられていて、神話が先なのか、星占いが先なのか、よく分からなくなってしまいます。でも、たぶん、ギリシャ・ローマ神話にはお釈迦様の話までが付け加えられていますから、西洋占星術の発祥よりも前であったことは確かでしょう。

 

  ギリシャ・ローマの神話の中で、アポロンが太陽神ということになっています。そして、実に、太陽の意味とアポロンの意味が重なります。その背景には、西洋占星術を生み出した地域の神話が色濃く反映されています。今日伝わっている太陽の意味からも、西洋占星術を生み出した地域に住む人たちが、太陽をどのように観察していたのかもうかがい知ることもできます。

 

  それでも、地球上のあらゆる人々にも受け入れられるような意味合いが付いているのは驚嘆に値します。例えば、強い光は地上を照らすだけではなく、過去や未来にも光が届き、それらを見渡してくれるという視点には驚かされますし、納得もできます。運命を見通してくれるのです。しかし、地上への運命の采配者は、妻である月に委ねられ、月こそが運命の女神とされます。

  

  それでも、太陽には神のような予言的な力が備わっているものとされ、太陽がジョイとなる9ハウスにその意味合いは副えられました。太陽と月に至っては、惑星の意味とハウスの意味を同時に理解しなければ、到底説明をし切るわけにはいかなくなります。3ハウスのジョイとされる月には、先に述べた運命の女神としての役割が与えられます。

 

  太陽は神託を与えてくれる神なのですが、占いそのものは、水星のものだとされます。この部分が未だに私の中では解決できていません。太陽が占いの神であっても良いように思うのです。事実、デルフォイの神殿では、太陽神アポロンが神託をくだすことになっているではありませんか。

 

  水星メリクリウスは、木星ゼウスの使者であったはずです。


 

  私は、西洋占星術に異議をとなえているわけではありません。きっと、私が理解し切れていないのは、私の勉強不足のせいでしょう。