百文字占断

2002年 1月11日(金) 仲直り



もう10年も前に受け付けた質問です。時間が経っているのでその後の経過や経緯を知りません。このような質問の場合、どういうプロセスで判断した方が良かったのでしょう。リセプションの捉え方を、当時はまだ完全に把握できていませんでした。年季がいるのです。

 

依頼事項: 仲直りはできますか?

      今、1番気になってることをお願いします。

 去年、好きな人と喧嘩をしてしまい、それっきりです。

相手には彼女がいます。

ただ、私は付き合いたいとかそういう風には思ってません。

  • 仲直りは出来るのでしょうか?

 



質問を読んだ時のコメントを私は書き綴っていました。

「問題の核心は心理的なものかなと思いました。伝統的な占星術ではそれをどう読み解いていくのでしょうか?」

 

西洋占星術では、クライアントをカレントと呼びます。

ここでは、アセンダントのサインが水瓶ですから、カレントには、1ハウス、ロードの土星、そして月が与えられます。相手の男性には7ハウス、獅子のサイン、そして太陽が与えられます。P.o.M は、27.53 天秤です。

 

この質問の内容から、クライアントには恋愛感情が伴っていることが分かりますから、普通の友達に戻りたいというニュアンスが感じられるものの、相手の男性を示すのは11ハウスの友達のハウスのルーラーではありません。恋愛感情を残しているので、7ハウスのロードということになります。友達に戻りたいとしている男性は、7ハウスのロード太陽です。

 

水星がアセンダントの丁度真上に乗っています。一応、これもカレントの星として置いておきましょう。まさか、土星と水星の間にはレセプションがありますから、5ハウスのルーラーだから子供ができるのか、ということも疑っておきます。それは脇に置いておいて。

 

太陽と金星のコンジャンクションは、リリーのセオリー通りなら、相手の男性側に居る女性の表示に違いありません。相手には付き合っている女性が居ると書かれているので、一番に考慮すべきなのは金星です。

 

リリーのC.Aの7ハウスの判断の始めの部分には、女性が質問者なら金星もクライアントに加えると書かれていますが、例題では使っていません。これは、他のページで解説していますが、何かの区分で金星は付け加えたり、付け加えなかったりします。金星は質問の対象者となっている彼(太陽)の、彼女(金星)です。

そして、月は質問者が女性でも男性でも、相手に与えられていない限り、質問者の表示星になります。

 

最も強く太陽を支配している(レシーブしている)火星は、太陽のある場所のアルムーテンと呼びます。


これら、チャートから与えられた要素を考慮していきます。

ここまでで書いていない事柄、MCのサインや角度、あるいは多くの惑星が入っている12ハウスのカスプの角度等は、読みながら参照していくことで構わないでしょう。他にも、月はどこから離れてきて、どこへ行こうとしているか等々、大切な見逃してはいけない点がいくつかあります。一番始めに目に付くのは、金星と太陽のコンジャンクションでしょう。金星はコンバスト。一般的には良くない表示です。 

 

太陽はケーダントに入っていますから、そこがカーディナル・サインであっても、金星で示される女性のことを本気で愛しているわけではないと判断できます。カレントに有利?

このチャートでは月が水星から離れているように見えます。

☿→☽→♂  ×

しかし、水星と月が離れたのは8.25度のことです。

月は、実際には、8.48度で土星とセパレートしています。

☿→♄→☽→♂  ○

水星はその後9.29度という現在の位置まで進んでいます。このような目くらましのような動きを惑星達は時々行います。

♄→☽→♂

このように月は光によるビシージングを為しているので、何か面白くない事があって、それがなかなか改善されていかない様子が映し出されています。

 

ちなみに、土星はカレント自身、金星は恋のライバルです。ここにオポジションで示された土星と月は、自分の感情に嘘を付いている時によく示される表示です。頭では彼には恋人がいると分かっているのです。でも感情では、恋、なのですね。

太陽と金星のコンジャンクションは、このサインの中では明らかにコンバストです。それが12ハウスで起きているということは、何やら後ろめたく、彼の一途な恋人関係を示しているのではなさそうです。

●友達に戻れますか?

本題のこの命題には、もう一つ見逃してはならない表示があります。コントラ・アンティッションです。それは、彼を示す太陽と、カレントの表示星の土星との間に起きています。見えますか?

 

コントラ・アンティッションというのは、昼と夜の長さが同じ場所で起きます。オポジションも、昼と夜の長さが同じ場所で起きます。つまり、オポジションの性質を持つ場所なのです。それが二人の間にありますから、万が一、元の鞘に収まったとしても、後の発展はありません。

 

最後に、友達としてなら・・・

 

月(カレント)を太陽(彼)が、友情のレセプションと呼ばれるトリプリシティーでレシーブしています。ですから、長い間には友達として存在していけるでしょう。

 

最後に、今、彼と会話等、話し合いができるのかというと、それがアスペクトで読み解くべき問題になります。コントラ・アンティッションはアプローチですから会うことができます。でも、オポジションと同等ですから、直ぐに会うことは決裂をしてしまわないとも限りません。又、水星と土星のミューチャル・レセプション(妊娠の可能性)も気になります。友達とは言っても、会えばフィジカルな関係を求めそうな彼である事は、12ハウスで金星(誰か別の女性)と関係を持っている事を考えると、あながち無いことではありません。

 

ここは、しばらく時間を置く事をお勧めします。そうですね、1年後とか、2年後にお会いになるのがベターであると思います。