なぜ 古典占星術なのか



● 少し立ち止まって考えてみてください。誕生日に基づく西洋占星術が発達してきたものでしょうか?

 

 言っている意味は、西洋占星術が生まれてから2500年ほども経っていますが、誕生日や誕生時間を知る人が、それほど古代に大勢いたのでしょうか? ということです。

 

 つまり、西洋占星術は、決して誕生日に基づく占いとして発達してきたわけではないのです。

 

西洋占星術は、1900年代の始めに、アラン・レオの功績により

世界中に広まりました。


しかし、そこでは、古代の幾つものテクニックが、書かれずに封印されてしまいました。

 

● 失われた技術があります

1600年代(ウィリアム・リリーの時代)以前に持っていた技術はほとんど失われてしまったのです。

その結果として、新しい想像で創造された技術が幾つも出てきました。

  

新しい技術が、過去の技術の上に建っているのであれば、それは更なる発展と言えますが、学べば学ぶほど、基礎の無い事柄の上に、土台も無く新設されたものということが分かってきます。つまり、過去の西洋占星術と違うものが付け加えられ、大切な技術が削除されたのです。

 

例えば、

● アスペクトの解釈が違います。

アスペクトに準じるものとして、トランスファー・オブ・ライトや、コレクション・オブ・ライトがありますけれども、全く伝えられていません。

 

● 惑星の定義が違います。

ディグニティーは教えられていません。

  (エッセンシャル・ディグニティーとアクシデンタル・ディグニティーがあります)

リセプションなぞ、無かったかのごとく言われます。

  (ミューチャル・リセプションは、言葉だけが伝わっていますけれども、まったく解釈が違います)

 

● ボイドの解釈が、全く違います。

こんなにも違っていて、正しい判断が付くのでしょうか

 

● これらの技術が伝えられなくなった理由を、下記に書きます。

 

 

● その理由は、ラテン語やギリシャ語やアラビア語の本を、参照できなかったからです。

今日でも、ラテン語の本や、アラビア語の本や、ギリシャ語の西洋占星術の本にアクセスする能力を持っている人々は、それほど多くいないでしょう。日本人なら、なおさらです。

 

● 2000年代に入って、それらの本がどんどん英訳されてきています。私のコースでお伝えしているのは、8世紀前後にアラビアで書かれた、1世紀辺りからの技術に裏打ちされたものです。それが英訳されていますから、それを頼っています。このような占星術のことを、現在、中世メディーバルな占星術の技術と呼んでいますが、それは、とりも直さず西洋占星術のことです。


● 上記の事柄は、西洋占星術の歴史をお伝えすることで、多少解決します。

技術的な説明に入ると、よりハッキリしてきます。歴史上に登場した占星術師の書いている本には、どのような事柄が書かれているのかを知っていく段階で、氷解します。

 

● 例えば、カジミ

この頃は有名になってしまって誰でも知ることになった、コンバストの中心にあるカジミ、ハート・オブ・ザ・サンと呼ばれる太陽と16分以内に在ることは、私が1960年台に西洋占星術を学び始めた頃のモダンなテキスト類には、一切出てこなかった概念です。コンバストは最悪ですが、カジミは最良です。16度ではありません、16分です。太陽の視直径が32分であることから、『王と同じ椅子に座っている』状態だとされました。実際に体験してみると、実に良いものをもたらしてくれます。

  ※ 過去のテキスト類には、17分となっています。これは序数です。ですから、現代の数字に直すと16分です。

 

● マイナー・アスペクトは、大数学者ケプラー(16~17世紀)を含めた、その時代の発明品でした。

彼は、確かに数学と占星術を学んでいたのですが、ハウスの意味を完全につかんでいませんでした。私とて、ハウスの意味を完全につかんでいるのかというと、そうではありませんが、それほど、ハウスというのは難しい物なのです。

 

そのためにケプラーは、より的確に判断を行うためにマイナー・アスペクトはどうかと研究を始めたわけです。[ネイティブ]で、全く効かないという事はありません。常に効くわけでもありません。だからこそ、厄介なのです。まだ、充分に検証されていない技術です。

 

● マイナー・アスペクトは、ホラリー占星術では、全く効きません。

 

ですから、私は無視をしています。

 


● 西洋占星術は幅が広く、奥の深さを持っています。

 

一週間で何から何まで習得できるほど薄っぺらなものではありません。

「西洋占星術短期集中講座」など散見しますが、リセプションの概念はそのような講座に決して登場しません。

 

● リセプション

リセプションを学ばないとチャートのリーディングはハッキリ言って無理です。
私も英語の本を読んで学んできたのですが、『receive』という言葉がしょっちゅう出てきていながら、それはアスペクトのことであろうと勝手に思い込んで、長い間そう読んで理解したつもりでいました。しっかりと取り組まないと見えてこない言葉なのです。

 

レシーブという言葉使いは、リセプションの「理解ありき」の言葉だったのです。

あまりにも、サラッと頻繁に出て来るので気付けないのです。

 

でも、気が付いてみるとリセプションのことを理解していないと、何も理解していないのと同じでした。つまり、リセプションの有るアスペクトと、リセプションの無いアスペクトがあるわけです。すると、効き方、効く方向、効かないアスペクトなどを区別できるようになります。


● 西洋占星術の入り口

そんなに簡単ではないということは、私も数十年西洋占星術に携わってきて思います。まだまだ、入口に過ぎないと。そんな学生に過ぎない私がお伝えできるのは、やはり基礎です。巷に溢れた基礎を充分に説明しないで本論に入って行く西洋占星術の教室では、決して学べなかったと多くの教室を渡り歩いた方がおっしゃいます。

 

何を教わってこられたのか詳しく聞くことはありませんが、あまりにも私のお伝えする技術を、聞いたこともないし、そういう西洋占星術の解釈というか、アプローチの仕方があったとは、又、それが元々の形態であった事を時間の経過と共に理解されるのです。

 

大きな理由は、当講座には、[アスペクト、ディグニティー、リセプション]があるからです。

何世紀の間にも渡って、受け継がれてきた西洋占星術の技術だからです。

 

● 私は、生徒さんがたに鵜呑みにしないように始めに伝えます。自分で確かめるしかないのですよと。そうなんだ・・・  ではありません。こう伝えられている、私も確かめた。あなたも確かめて自分のものにするしかないのですよ。と。

 

西洋占星術はそうやって伝えられてきたものです。遠い昔にザエルという西洋占星術家がいました。彼の書いた本は深遠だったと占星術師のボナタスは書きます。そのザエルの書いている足跡を、ボナタスは確かめながら追っています。そしてたまには、リリーのように『確かめることができなかった』と書く占星術師も登場します。

それは、おそらく、取り組んだ題材に出てこなかったからでしょう。

 

私たちは既に、戦争のホラリーを行うことはありません。現在の日本に生まれたからです。

 

泥棒のホラリーも、警察に近い人だけに与えられた特権です。私は一件しか見たことがありません。

 

クーデターに関する質問も、受けることは、ほぼ皆無です。

 

● 西洋占星術の腕は、どうしても実占に頼らなければ磨けないものなのです。

 

それが証拠に、ネイタルの解釈を間違った技術で読み解いていっても、ある程度の判断が付いていると自負している方々が多いことが証明ししています。

 

例えば、12ハウスに太陽を持つ人は変な人が多いと、経験から観察しますが、それを別の視点である、水星と太陽の関係だということに思い至る人は案外少ないものです。古典的な占星術では、全ての12ハウスに太陽を持つ人が、変な人ではありません。

 

一例として出しましたが、ちゃんとした技術が身に付けば、もっと確信が持てるようになるでしょう。